(左から)18歳の時の佐喜真淳さん(提供) 18歳の時の玉城デニーさん(提供)

 

30日投開票の県知事選では、18、19歳の若者が初めて知事を選ぶために票を投じる。候補者は18歳の時、どのように過ごしていたのか。事実上の一騎打ちを展開する佐喜真淳さん(54)と玉城デニーさん(58)に振り返ってもらった。両候補者は18歳の有権者に「好きなことを頑張ってほしい」「沖縄を俯瞰(ふかん)的に見る視野を持ってほしい」などと激励した。(’18知事選取材班)

 

◇佐喜真さん 知識や経験積もう

 

佐喜真さんは18歳の時、普天間高校3年生で毎日、野球に明け暮れていた。仲間と「勝ち負け」を共有しながら、居残り練習をするほど夢中で取り組んだ。米陸軍のキャンプ・マーシーや米軍普天間飛行場に隣接する宜野湾市真志喜で生まれ育った。めくれたフェンスをくぐり、基地内へ忍び込むわんぱくな少年でもあった。

 

政治家になったきっかけは、宜野湾市議会議長だった父の急逝。父の遺志を継ごうと36歳で市議会議員補欠選挙に立候補し、政治家の道を歩み出した。

 

18歳の時は「一度は沖縄を離れて外の生活を経験してみたい」と思っていた。千葉県の大学を卒業後、フランスに渡った経験から「沖縄を俯瞰(ふかん)的に見る視野を持つことができるようになった」と振り返る。

 

若者について「無限の可能性がある」と強調する。「沖縄の外の世界に一度は出て、多くの知識や経験を積んでほしい。そして知識や経験を沖縄に持って帰って、生かしてほしい」と激励のメッセージを送った。

 

◇玉城さん 好きなこと続けて

 

玉城さんは18歳の時、前原高校で同級生と結成したアマチュアロックバンドの活動に熱心に取り組んでいた。バスに乗って友人宅に行き、車庫で練習に明け暮れた。ロックミュージシャンに憧れながらも、高3の秋ごろから進路を考え始めた。「人の役に立つ仕事をしたい」と、福祉関係の道に進むことを決め、都内の専門学校に進学した。

 

うるま市与那城で生まれ、好奇心旺盛な少年だった。パイロットや警察官、弁護士などいろんな職業を夢見ていた。

 

30代後半で世のため、人のためにできる仕事がしたいと、大学の公開市民講座に参加し、地方自治に興味を持ったのが政治家を志すきっかけだった。

 

若者には「18歳は仕事を始めたり、学校に行ったり、社会の入り口に立つ時期だが、『18歳はこうしなければ』と固定観念にとらわれなくていい」と語り掛ける。音楽を続けた経験から「自分の好きなことを続けてほしい。それが心の支えになるし、人生のどこかで助けてくれることになる」とエールを送った。

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