9月末まで食べられる「海鮮紅芋まぜそば」 画像を見る

 

【南城】沖縄県南城市玉城にある「沖縄そば 金太郎」で、市立船越小学校2年生の前田紗蘭さん(8)が考案した「海鮮紅芋まぜそば」が人気を集めている。同店の店主の崎浜秀康さん(31)が試作を重ねて商品化した。1日10食限定で、今月末まで提供している。崎浜さんは「子どもには、自分にはないアイデアがたくさんあるんだと知った。さらにやる気を出させてもらった」と話している。子どもたちのアイデアを生かした“夢そば”の商品化第2弾にも挑戦したいという。

 

「金太郎」は開業約3年で、崎浜さんが「地元に恩返ししたい」と、そばで子どもたちの夢をかなえることを思い付き、近隣の船越小の児童たちにアイデアを募った。ステーキそばや、フルーツ入りのそばなど、集まった140点のアイデアから前田さんの「海鮮紅芋まぜそば」を商品化した。

 

紅芋が練り込まれたほんのり甘い太ちぢれ麺に、アサリとエビで取った海鮮だし汁が絡んであっさりとした味に仕上がっている。崎浜さんが前田さんにアイデアの元を聞くと、大好きなアクアパッツァと紅芋アイスにヒントを得たという。

 

商品化には1カ月かかった。何度も試作と改善を重ね、本人にも試食してもらいやっと完成した。実際に食べたお客さんからは「おいしい」「すてきな企画だ」と好評だ。崎浜さんは「このそばをきっかけに、さらに地域に深く関わることができた。前田さんに感謝を伝えたい」と喜んでいる。

 

崎浜さんは今後、集まった残りのアイデアから、第2弾の“夢そば”にも取り組む予定だ。

 

金太郎は(電話)098(988)3430。

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