いつもピンクの服を着ています

 

はじめまして! 竹内清文といいます。豊見城市に住んでいる41歳男性です。写真の通りピンクの服がトレードマークで、人からはよく「きよちゃん」と呼ばれます。岡山県出身ですが、前職JICA(国際協力機構)の仕事での転勤がきっかけで沖縄に住むようになりました。

 

僕には世の中の多くの男性とは違うところがあります。それは自分がゲイだということです。ゲイは男性同性愛者、つまり男性として男性が好きな人間です。この連載では僕のゲイとしての経験や、県内での講演会を通じて出会った子どもたちのことなどを記しながら「自分らしく生きる」ということをお伝えしたいと思っています。

 

さて、最近ではずいぶんLGBTという言葉が有名になってきましたが、皆さんはご存知ですか? 「L」レズビアン(女性同性愛者)、「G」ゲイ(男性同性愛者)、「B」バイセクシャル(両性愛者)、「T」トランスジェンダー(性同一性障害の方など身体の性とは違う性を生きたい人、生きている人)の英語の頭文字をとった、性的マイノリティーの総称です。

 

ここで一つよくある誤解なのですが僕はゲイだと自己紹介すると「女の子になりたいの?」と聞かれることがあります。男の人と付き合うということは「きよちゃんは彼女になるの?」とか。しかし、僕は女の子になりたいと思ったことは一度もありません。「清文」という名前は男性の名前ですが、その名前に違和感を持ったこともないし、男性か女性かと聞かれれば、僕は男性です。このようにほとんどのゲイの方は自分を男性と感じていて、それで男性を好きになる人です。

 

調査によって厳密な数字は異なりますが、LGBTは人口の3%から7・6%くらい存在すると言われています。7・6%はとても多い数字で、だいたいAB型の人や左利きの人と同じくらい、さらに沖縄で一番多い名字「比嘉」さんの2倍くらい! という説明(那覇市作成啓発冊子『レインボーなは』)もあります。間をとって5%だとしても、沖縄県民は約144万人ですから、約7万2千人です。豊見城市の人口が約6万4千人ですから、それよりも多い数字です。40人クラスで、数人は在籍していることになります。

 

「そんなにいるの?」と感じると思います。見た目ですぐには分からないこともありますし、何より自分がLGBTだと言えない人が多いと感じます。普段の生活ではなかなか身近に感じづらいLGBTですが、ゲイの僕が書く連載を通じて皆さんに少しでも身近な存在として感じていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします!
(2018年11月6日 琉球新報掲載)

 

たけうち・きよふみ 岡山県津山市出身、沖縄県在住。レインボーハートプロジェクトokinawa代表。LGBTをテーマに学校講演会を数多く行う。

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