【宜野湾】宜野湾市が乳児に絵本を贈る事業「ブックスタート」を開始してから、今年9月で10年が経過した。10年で絵本をプレゼントした赤ちゃんは計1万606人に上る。市我如古の宜野湾市民図書館では現在、取り組みを紹介する展示会など、10周年を記念した多彩な行事を実施している。13日まで。
市は0歳児の一般健診の際に、5冊の中から好きな絵本を1冊保護者に選んでもらい、無償でプレゼントしている。子どもの発達の促進や親子の触れ合いを増やすことが目的。渡す際には保護者に読み聞かせの仕方も教えている。
ブックスタートの開始当初に0歳で、現在小学4年生の子を持つ保護者を対象に、市民図書館が実施したアンケートでは「現在お子さんは本を読むのが好きか」との問いに、回答した208人中161人が「はい」と答えた。「読み聞かせで親子の触れ合いが深まったか」との質問には、回答した111人中106人が「はい」と答え、事業への高い評価がうかがえるという。
10周年記念行事では、図書館1階でブックスタートの意義や、プレゼントしている絵本を紹介する展示会を開催しているほか、読み聞かせの実演や、読む際に子どもが遊べるおもちゃ作りなどを開いている。
1日には、全国のブックスタートを支援する「NPOブックスタート」の代田知子理事が「親子がふれあう読書のすすめ」と題し、子どもの発達段階に適した本の選び方などを講演する。
山内淳子館長(66)は「ブックスタートは子どもの想像力を育て、親子の触れ合いを増やせる。ぜひ講演会にも参加してほしい」と呼び掛けた。講演会への参加は事前の申し込みが必要。問い合わせは図書館(電話)098(897)4646(火曜休館)。
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