県内で捕獲されたタイワンハブ(県衛生薬務課提供)

 

特定外来生物に指定されている毒ヘビ「タイワンハブ」が、沖縄県内で生息域を広げている。2007年は347匹だった捕獲数は、16年は1934匹となり、約5.5倍に増えた。現在やんばる3村では確認されていないが、希少な在来種など生態系への影響も懸念される。

 

県保健医療部の砂川靖部長は11日の県議会11月定例会で、タイワンハブが多く生息する名護市喜瀬から恩納村名嘉真をフェンスで囲んで捕獲器300器を設置し、根絶の実証試験を17年度から実施していると説明。「低密度化が図れると確認できたらどんどん広げていきたい。北限を止める対策も今後検討したい」と話した。平良昭一氏(おきなわ)への答弁。

 

県衛生環境研究所などによると、タイワンハブは台湾や中国大陸南部が原産。標準的な体長は80~90センチで、模様は枯れ葉に似ている。沖縄には1970年代にハブ酒などの製品化や興行目的で持ち込まれた。1993年に名護市で初めて野外で確認され、2005年には恩納村でも発見された。本部町や今帰仁村、読谷村などでも確認されている。

 

県衛生環境研究所の寺田考紀主任研究員は、外敵や競争相手が少ないため、タイワンハブが自然に減ることはないとみる。「ものすごい勢いで生息域が広がっている。県民にも関心を持ってもらい、見掛けたら情報を寄せてほしい」と呼び掛けた。

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