米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設に伴う新基地建設工事が進む名護市辺野古崎と長島の中間点にある水深5メートルのところで、サンゴが損傷していることが28日、分かった。
損傷したサンゴは横幅90センチ・縦60センチの大きさで岩に張り付いた被覆状の「ハマサンゴの仲間」。2本の茶色いワイヤがサンゴの上を十字に横切って伸び、表面の一部が削り取られた状態で見つかった。
潜水調査をしたダイビングチーム・レインボーの牧志治代表(68)は「ワイヤがあるうちはサンゴの成長は望めない」と指摘した。
制限水域の海面に浮くオイルフェンスにつながれているワイヤは、波で揺られて海底をさらい、岩に付着したサンゴの稚貝や海草などを削り取っている。
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