「無添加だから食後ものどが渇かない」と山盛りの肉そばをPRするオーナーの宮野真平さん=3日、那覇市通堂町 画像を見る

 

今年3月、惜しまれつつ閉店した沖縄県那覇市通堂町の波布(はぶ)食堂の跡地に1日、食堂「港町通堂製麺所」が開業し、名物の肉そばが新しくなって帰ってきた。ボリューム満点の料理に店を訪れた人たちは大満足。全国の「そばじょーぐー」の間でもSNS(会員制交流サイト)などで話題になっている。平成とともに幕を閉じた波布食堂を引き継ぎ、新たな食堂は令和の時代の那覇港を活気付ける。

 

「お待ちどう、肉そばです」。タワーのように野菜炒めを積み上げたどんぶりがテーブルに運ばれてくる。お客の表情は、どこか懐かしの旧友に出会ったかのように輝く。トタンぶきの外観をそのままに、肉そばやカツカレーなどメニューの値段は据え置き。店の雰囲気や愛情満点の盛り付けも波布食堂から引き継いだ。

 

「沖縄由来の食材を追求したそばをお客さんに届けたい」と話す、オーナーの宮野真平さん(42)はこれまでピースボートで世界を回り、東京の有名イタリア料理店に勤めた経歴を持つ。12年前に沖縄に移住し、念願だった食堂をオープンさせた。

 

こだわりのそばだしは、無添加にこだわり、かつお節や恩納村のシイタケを使ってうま味を引き出した。全粒粉を使った麺は、食べ応え十分。パスタ料理からヒントを得て特殊な製法でツルツルでモチモチの食感が楽しめる。肉そばは、めんの上に野菜炒めを積み上げ、ニンニクをのせ食欲を誘う。3月に引退した波布食堂の元店主仲村渠梨枝子さん(67)は「お客さんに愛される店になって、港の活気につながるとうれしい。近いうちに食べに行きたい」と開業を祝った。

 

世界各地の港を回り、港ならではの空気や人が好きな宮野さん。「波布食堂のように地元客や観光客に愛される店にしたい。いつかはこの港から世界に沖縄を発信できるような名物名産を作りたい」と笑う。夢も山盛りだ。毎週日曜日は定休日。

 

(高辻浩之)

 

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