宜野湾市嘉数で見つかり、小学生らが遊んでいた米国製の手榴弾=5月30日(県警提供) 画像を見る

 

【宜野湾】沖縄県宜野湾市内で5月30日、男子小中学生ら複数人が発見した不発弾(手榴弾(しゅりゅうだん))を投げたり、自転車かごに入れて走り回ったりして遊んでいたことが5日、分かった。自宅に持ち帰った児童らの保護者が宜野湾署に通報して自衛隊が回収した。学生らにけがはなかった。「あわや大惨事」として、学校などが不発弾を発見しても触れないよう注意喚起している。

 

宜野湾署や当事者の小学生が通う市立大謝名小学校によると、5月30日午後6時半ごろ、児童らが市嘉数の田芋畑周辺の石積みから不発弾を発見した。陸上自衛隊不発弾処理隊によると、不発弾は沖縄戦時の米国製手榴弾で長さ11・5センチ、重さ640グラムで、信管は壊れ作動しない状態だったという。宜野湾署が県警本部を通じて陸上自衛隊第15旅団に要請し、陸上自衛隊不発弾処理隊が午後8時13分に回収した。

 

現場は宜野湾市と浦添市の境にある宇地泊川沿いで、近くに児童館もある。5月31日に保護者から連絡を受けた大謝名小は、6月4日までに全生徒の保護者や地域などに注意喚起した。市教育委員会は5日までに市内全小中学校に注意を促した。

 

同小の早田実校長は「ぞっとした。爆弾らしきものを見付けたら『触らない』『動かさない』『大人に知らせる』などの指導を繰り返していきたい」と述べた。同小の保護者は「私の子どももよく遊ぶ場所で恐ろしく感じた」と話した。

【関連画像】

関連カテゴリー:
関連タグ: