1000円ステーキ激戦区の沖縄!老舗の意地で勝負 伝統のクリームスープがカギに ステーキハウス88ジュニア
千円ステーキで人気の「ジュニアステーキ」

 

沖縄ステーキの老舗「ステーキハウス88」を運営する沖縄テクノクリエイト(那覇市)が、2016年にオープンした低価格帯の新業態「ステーキハウス88ジュニア松山店」が地元客の支持を集めて好調だ。千円ステーキを売りに、定番のクリームスープが固定客をがっしりとつかんでいる。6月27日に開業したサンエー浦添西海岸パルコシティ内のフードコートに2号店を出店。初の週末となった6月29、30の2日間で約2千人が来店するなど客が後を絶たない。

 

千円の格安ステーキ店が相次ぐ中、創業41年の老舗として手を打つため「ジュニア」の開業を決めた。人気は200グラムで千円のジュニアステーキだ。フルサービスで提供するステーキハウスとは一線を画し、スープやサラダ、ライスはセルフサービス制にしてコスト削減や来店客の回転率を上げることを図っている。

 

格安ステーキで競合する他店舗との差別化として、創業時から提供し続けるクリームスープはレシピを変えない。牛骨を煮込み、野菜からダシを取るなど調理に4時間の手間をかけている。6月からスープ専用の工場を那覇市久米に増設し、製造体制を強化した。

 

飲み会後の“締めのステーキ”として安定の人気を集めるが、松山店は昼夜問わず全75席は満席状態だ。平日の昼時は久茂地周辺のサラリーマン、週末のランチタイムには家族連れで100~120人が来店する。知名度の高さから客の9割は地元客で、松山店では開店当初に想定していた売り上げの20%増しで推移する。

 

グループ全体で月に100トン以上の肉を仕入れるなど県内トップレベルの仕入れ量で業者からの購入価格を抑えている。常に低コストで入手可能な部位を購入するため、ジュニアステーキは月によって部位が変わることもある。経営陣も現場に出向いて毎日味見をするなど、おいしい肉の提供にも手を抜かない。

 

沖縄テクノクリエイトの金城康樹常務は「こだわりのスープなど創業41年のプライドは崩さず、低価格で満足度の高い商品を提供したい」と話した。
(中村優希)

 

(2019年7月3日付 琉球新報/朝刊/5頁/経済 掲載)

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