ジュニアアスリート育成の教育環境提供で業務提携に合意したと発表するうるま市にある通信制高校N高の奥平博一校長(右)とサッカークラブ沖縄SVの高原直泰代表=5日、東京都のN高御茶ノ水キャンパス 画像を見る

 

【東京】うるま市伊計島でネット通信制高校のN高等学校を運営する角川ドワンゴ学園の奥平博一校長と、サッカークラブ沖縄SV(おきなわ・エス・ファウ、豊見城市)代表で元日本代表の高原直泰さんが5日、都内のN高御茶ノ水キャンパスで会見し、ジュニアアスリートのための教育環境提供と地域貢献で業務提携すると発表した。9月に来年度のユース選考があり、希望者にN高が学びの場を提供する。

 

N高は今後、高原代表がアドバイザーに就く「アスリートクラス」も新設する。高原代表は「地域の皆さんとともに、子どもたちも一緒に自分も成長していきたい。沖縄からいいものを発信していきたい」と話した。

 

N高には、フィギュアスケートの紀平梨花さんや、ウィンブルドン・ジュニア選手権男子シングルスで優勝した望月慎太郎さんが所属している。

 

奥平校長は、スポーツの種別を越えたコミュニケーションの意義も強調し「スポーツする環境に恵まれた沖縄でスキルを高めながら、同時に学びも沖縄の地でやってもらえる。最適な組み合わせだ。沖縄はさまざまな活動をするにはぴったりの地だ。沖縄から世界に出て行く人材を教育機関としてつくり上げていきたい」と語った。

 

スポーツと教育機関との提携について高原代表は「サッカーだけではなくて、教育面、人間形成の部分の環境を含めてしっかり育成していける。沖縄から、沖縄にとって楽しくなる、わくわくする人材を輩出していけるのは大きい」と意義を強調した。

 

その上で「自分のやりたいことをしっかりやりながら、子どもたちの教育環境もN高と一緒に整えることでサポートできる。人間として成長させていけるのが一番重要だ。自分たちに足りない部分を大きくサポートいただける」と話した。【琉球新報電子版】

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