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沖縄県金武町伊芸の民間地に米軍の照明弾3発が落下した事故で、米海兵隊は18日までに調査が終了したとして、今後、再発防止策を実施し60ミリ迫撃砲照明弾の訓練を再開する意向を沖縄防衛局を通じ県や町に伝えた。キャンプ・ハンセン射撃場の運用規則が緩く強風の中で照明弾を使って風に流されたことが原因だと結論付けた。県は「説明が不十分だ」として、県や町に詳しく説明し理解を得るよう求めている。

 

事故当時、訓練で使っていた射撃場が伊芸区から北東に約1キロ離れた「レンジ2」だったことも明かした。60ミリ迫撃砲照明弾12発を発射し、そのうち三つが提供区域外に落ちたと説明した。再発防止策として強い風が吹く際に照明弾を使わないよう射撃場の運用規則を厳しくすることや、風速を正確に測定できるよう機器を改良することを挙げたが、具体的な規則の改定や機器の改良については説明していない。

 

県には18日午前、防衛局からメールと電話で連絡があった。県は事故を受け、キャンプ・ハンセン周辺地域に影響を及ぼす可能性のある訓練は実施しないよう米軍に求めている。

 

5日に金武町伊芸の民間地にキャンプ・ハンセンから照明弾が落下した。少なくとも3発が民家から約50メートルの田んぼなどで見つかった。この日、レンジ2で実弾射撃演習を実施するとして県や町に事前通知されていた。

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