「おなかをすかせた子どものために」 臨時休校の子を弁当で支援
臨時休校をきっかけに「子供学生食堂」を始めた宮城正さん(左)と、応援に駆け付けた常連の新垣友恵さん=3日、南城市大里の飲食店「ジャストミート」

 

【南城】「おなかをすかせた子どもが待っている」。突然の臨時休校をきっかけに「子ども学生食堂」を始めた男性がいる。南城市で飲食店を営む宮城正さん(59)だ。「豊見城高校球児の頃、栽弘義監督に食べることの大切さを教わった。健康な体があってこそ希望を持って夢を追うことができる」。休校が始まった日から、高校生までを対象に300円弁当の販売を始めた。手伝いに駆け付けた常連や地域の支援員らも一緒になり、子どもたちを支える活動が始動した。

 

「いつか子ども食堂をやりたい」と考えていた宮城さん。臨時休校のニュースを知ってすぐに思い浮かんだのは、空腹に苦しむ子どもたちだった。「『いつか』じゃない。今すぐやらなきゃ」。すぐに調理場で準備を始めた。

 

300円弁当の販売は、休校が解除された後も続ける予定だ。「ゆくゆくは無償提供したい。難しいと分かっているが、地域にはそんな場所が必要だろう」

 

販売開始当日、常連の新垣友恵さん(23)が応援に駆け付けた。「私もできることからやろうと思った」。偶然、地域で子どもの見守り活動をしている男性(62)が昼食に訪れた。「家でどうしているか気になる子がいる。知らせに行ってみるよ。今度は先生たちも連れてくる」。支援の輪は日に日に広がり、食材の提供も増えてきた。

 

「一人でできなくても、みんなで知恵を出せば解決できることがある。そのことも、弁当と一緒に子どもたちに伝えたいな」

 

弁当は、市大里仲間の「ジャストミート」で販売中。
(嘉数陽)

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