首里城正殿(資料写真) 画像を見る

 

【東京】焼失した首里城の再建に向け、政府は26日までに、正殿を2026年中に完成させる方針を固めた。27日に菅義偉官房長官をトップとする関係閣僚会議を開き、再建日程を盛り込んだ工程表をまとめる。

 

関係者によると、今年4月以降、設計や、基本的な資材となる木材の調達可能性について調査に入る。22年から、本格的な再建工事に入る予定だ。

 

一方、北殿や南殿などについては、正殿の再建に向けた作業ヤードとして使うことを見込むため、再建の具体的日程は工程表に盛り込まれない見込みだ。

 

政府は、首里城復元に向けた技術検討委員会(委員長・高良倉吉琉球大名誉教授)が取りまとめた報告や、自民党の首里城再建に関する委員会(座長・宮腰光寛前沖縄担当相)による提言書の内容も踏まえて工程表を策定した。

 

木材は国産ヒノキなどを中心に調達を進める。一方、沖縄在来のチャーギ(イヌマキ)やオキナワウラジロガシのほか、前回の復元で使われたタイワンヒノキについても、調達のめどが立てば象徴としての活用を視野に入れる。

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