【豊見城】沖縄県豊見城市瀬長の豊見城署で5月25日午後3時40分ごろ、周囲を威嚇した状態で鋭利なはさみを振り回し、署内に入り込んできたとして、建造物侵入の容疑などで体長約15センチのオカガニが捕獲された。オカガニは正面玄関の自動ドア付近の暗がりに潜んでおり、本紙記者が発見し通報、駆け付けた署員によって、あえなく“御用”となった。
豊見城署によると、同署敷地内にある署長官舎の庭で、捕獲数日前に署員がカニの巣穴に土をかぶせ埋めた。巣穴を見失ったオカガニは、空調が効き警備が行き届いた署内に新たな居住先を求め侵入したとみられる。拘束されたオカガニは再び署長官舎の庭で“釈放”されたという。
捕獲した同署の宮良正浩地域課長は「入ってきたところが悪かった。3月に赴任してから初めて見た。新任署員にあいさつに来たのではないか」と笑った。
現場周辺の道路では頻繁にカニの往来が確認されていて、同署は付近を走るドライバーらに安全運転を呼び掛けている。(高辻浩之)
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