バイクの前輪部分にしがみつくオリイオオコウモリの子どもと信号機にぶらさがり様子を見守る親コウモリ=3日午前、那覇市泉崎 画像を見る

 

沖縄県那覇市泉崎の駐輪場で3日午前10時ごろ、オリイオオコウモリの子どもがバイクの前輪カバー裏側にしがみついて出られなくなっているのが見つかった。

 

子コウモリは「キー、キー」と声を出し、そばにある電柱の上からは鳴き声を上げて子を探す親コウモリの姿があった。

 

午前11時半ごろ、県自然保護課の職員が子コウモリを救助して近くの木に移動させると、子コウモリは自力でよじ登り、迎えにきた親コウモリの元に戻って姿を消した。

 

同課によると、子コウモリは抱っこやおんぶをしていた親コウモリから、何らかの理由で落下した可能性が高い。周辺は人通りが多く、親コウモリは警戒して救出できずに鳴き声を上げ続けた。

 

このような状況に遭遇した場合、自然の成り行きを見守るのが一般的という。バイクの所有者がコウモリを動かそうとしてけがをしたり、子コウモリが衰弱したりする危険があったため、同課の獣医師が救助し、木に移動させる措置を取った。
(文・島袋良太、写真・又吉康秀)

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