焼失した首里城の瓦を尾にくっつけシーサーを作る高良小学校の6年生ら=10日、那覇市の高良小学校 画像を見る

 

那覇市立高良小学校の6年生124人が10日、昨年の火災で焼け落ちた首里城の瓦を使って思い出のシーサーを作った。児童らは首里城再建の願いを込め、思い思いにシーサーを作り上げた。

 

コロナ禍で6年生のほとんどの行事が中止となり、PTAが思い出作りの一環として企画した。学校の先生や父母らも参加し、シーサー藝術家の宮城光男さんから指導を受けて、丁寧に作業を続けた。首里城の瓦は尾の部分に取り付け、運動場の砂を全体に振りかけた。

 

山下琉久斗さん(11)は顔だけのシーサーを作ったことはあるが、体も作ったのは初めて。「足をくっつけるのが難しかった。首里城は早く直ってほしい」と話す。町田琴音さん(12)は笑っているシーサーを作った。「首里城は燃えてほしくなかった。運動場の砂を振りかけたので、中学校に行ってもこのシーサーを見て懐かしくなる」と、6年分の思いを詰め込んだ。

 

野田尚美PTA会長(40)は「沖縄のシンボルである首里城の廃材を使えるのはありがたい。子どもたちに本物に触れさせたかった。シーサーは守り神なので、家族の守り神として思いを入れられた」と語った。

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