ロックダウン世代になった就活生のリアル(1)
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初めまして。琉球大学の天久泰成(あめく・やすなり)です。
このたび、琉球新報Styleにて学生ライターとして就活中に感じたことや、働くということに対して思ったことを発信していくことになりました。ここで発信したことが、多くの就活生や働くことについて悩んでいる人たちの何かしらの手助けになれば幸いです。まず今回は私が今まで行ってきた就職活動から感じたことを話していきます。

 

「就活、失敗しました」

 

まず、私の就職活動を大まかに振り返ってみたいと思います。
私は現在大学4年で、就活をしていましたが、はっきり言ってしまえば失敗してしまいました。なので、今は切り替えて来年度の就活に向けて動くことにしました。

 

私は県外の企業に就職したいと考えていました。業界としては第一志望を出版業界にして、その他の業界の企業も何社か受けていました。就活を始めたのは去年の12月からで、県外で就活をすることを考えたら遅いぐらいのスタートでした。

 

まず自分が「どういう業界・職種に興味があるか」といった程度の簡単な自己分析を始め、1~2月には県外に行って1Dayインターンや就活イベントなどに参加していました。3月からはエントリーシートを書き始めて、4月以降は新型コロナウイルスの影響もあって県外に行けず、オンラインでの説明会や面接に参加していました。5~6月には志望していた企業が少なくなってきたので、県内企業の説明会や面接を受ける方向にシフトしていきました。

 

もう少し具体的な選考の状況もお伝えしておくと、合計で40~50社ほどの会社の説明会に参加し、その中でエントリーシートを提出したのが約25~30社。一次面接まで進んだ会社が15社で、二次面接まで進んだ会社が3社でした。この状況を振り返ってみると、なかなかの悲惨な様子がうかがえると思います。自分でもよくメンタルが崩壊しなかったなと思います(笑)

 

就活がうまくいかなかった一つ目の大きな理由として考えられるのは、「自分の軸がぶれていた」からだと思います。どうにもその会社で自分が働いている姿をイメージできないまま面接に挑み、そういう状態の中で「就職活動の軸は何ですか?」という質問を受け、うまく受け答えができずに撃沈してしまいました。

 

「就職活動の軸が定まってないなんて、自己分析不足でしょ」という意見もあると思いますが、自分ではそれなりの時間を費やしてやってきたつもりでした。「自分はどういう人間なのか」「どんな社会人になりたいのか」など、人の手を借りずに自問自答しながらやっていました。しかし、ここが二つ目のうまくいかなかった理由となってしまいました。
「なんで?大学のキャリアセンターに行ったりしなかったの?」という声が聞こえそうですが、私には「キャリアセンターを利用するのをやめよう」と思ってしまった、とある出来事があったんです。

 

自己分析は、客観的な目線を取り入れよう!

 

初めてキャリアセンターに足を運んだのは、就活を始めたての12月頃。当時、周囲より就活の取り組みが遅れていたことに危機感を感じていたことから、「どのように就活を進めていけばよいのか」というアドバイスを聞きにいきました。今、自分が考えていることを中心に就活支援スタッフに話して、就活に関するあれこれを教えてもらっていました。

 

その会話の中で第一志望を聞かれたので、業界大手のビジネス系出版社の名前を言いました。すると、スタッフの方が「じゃあ、そこの新聞社に受かるように頑張ろうね」と言ったことに対して、私は愕然とし、ショックを覚えました。

 

内地の企業とはいえ、誰もが聞いたことあるような大手出版社のことを、そのときのアドバイザーは「新聞社」と勘違いしていたのです。その発言を聞いた時に「だめだ、この人(キャリアセンター)は信用できない」という気持ちになってしまい、利用するのを止めようと思ってしまったのです。

 

そのような出来事があってキャリアセンターに通わず、一人で就活を進めたわけなのですが、その結果はあえなく失敗に終わりました。失敗の原因として、先ほども述べた「就職活動の軸」が明確に決まっていなかったからだったと考えていますが、それと同じぐらいに「人に頼らずに就活をしていたこと」も原因だったのではないかと感じています。

 

私自身、自分が納得できる形で内定をもらいたかったので、中途半端には絶対したくないと思っていました。だから、やればやるほど、「自分が本当にしたいことは何なのか?」「自分はどんな大人(社会人)になりたいのか?」と納得いく答えにたどり着けず、明確な答えが導き出せないまま時間だけが過ぎていってしまいました。

 

たらればになってしまいますが、「あの時、キャリアセンターに通い続けていれば」「客観的な意見をくれる人がいれば」と考えると、もう少しましな結果になったのかなと強く思います。だから、これから就活していく後輩たちに向けて声を大にして言いたいのは(自分自身にも戒めとして)

 

「自分の軸を持ち、結果に納得するポイントを定めて!!」
「就活は周りにいる大人や友達、同じ就活仲間をどんどん頼って!!」

 

このことだけは、今までの自分の就活の経験から伝えておきたいです。
「何を軸に就活したらいいのか」「どんな大人・社会人になりたいか」と、自分が納得する着地点を軸として一本ビシッと決めた方が、就活がスムーズにいくと思います。

 

多くの人とコミュニケーションを取ろう

 

でも、先ほどの自分のように自分一人でパッと決められる人なんて、なかなかいません。
だからこそ、友達や周りにいる大人、社会人になった先輩、就活仲間、キャリアセンターの人にたくさん話を聞きに行く。そうすることで、「自分はこういう社会人になりたいな」「自分はこういう価値観を大事にしたいな」というところが見えてきます。

 

また、人と話すことで、今まで気づかなかった自分の特徴や性格、価値観に気づくことができるので、今後就活していく人に向けては「とにかく人と話すこと」という点を強く推したいです。その中で一番気軽に話を聞くことができる場所がキャリアセンターだと思うので、私を反面教師にどんどん使ってください(笑)。使えるものは使ったもの勝ちです!

 

自分の人生、結局最後は自分で決めるのですが、どの道に進みたいかなんて、意外と語れないものです。それは自分自身に軸となる価値観がないからということを、今年の就活で痛感しました。だからこそ、たくさん人と話して、他人の価値観にたくさん触れる。そこから自分に合うものを見つけ、自分の価値観を作っていく。それができるときっと就活もうまくいくのかと思っています。

 

書き手 天久泰成(あめく・やすなり)
琉球大学法文学部(現人文社会学部)4年。小中高大学まで野球を続けた野球小僧。かっこいい言葉、面白い言葉など「言葉」が響きやすい人間。誰かのきっかけになる「言葉」を発信できる大人になれるよう日々模索中。ローソンのメロンパンが好き。

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