上川陽子法相(左)に要請書を手渡す伊波洋一参院議員(中央)と高良鉄美参院議員=8日、東京 画像を見る

【東京】県選出の国政野党議員でつくる「沖縄の風」の伊波洋一、高良鉄美両参院議員は8日、上川陽子法相と面談し、選択的夫婦別姓導入に向けた民法改正の早期実現を求める要請書を手渡した。

 

要請書では、「与野党から選択的夫婦別姓を望む声が上がっている」とし、民法改正の早期実現に向けた取り組みを求めた。上川氏は1996年、2010年と2度にわたって法案提出が実現しなかった経緯に触れ、「3度というのは許されない」とし、導入に前向きな姿勢をみせた。

 

その上で、「(機が)熟していくプロセス、議論の流れが今、大事な時だ」と国会内での議論の活性化を求めたという。

 

伊波氏は「制度がないために苦しんでいる人たちがいる。別姓を選ぶ人、同姓を選ぶ人、さまざまな選択肢を選べる道筋をつけられるよう議論を深めたい」と話した。高良氏は「女子に負担を押し付ける家族制度は、国全体のために沖縄に過重な負担を強いる構造と似ている」と指摘し、「より理解を広げられる質疑を国会でやっていきたい」と意欲を示した。

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