新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供) 画像を見る

新型コロナウイルスの感染症対策について医療関係者らが議論する沖縄県の専門家会議が2日夜、県庁であった。感染拡大を抑えるため、2週間ほど県内の小中高校を休校する措置が必要との意見でまとまった。県は3日に対策本部会議を開き、その意見を踏まえて新たな措置を検討する。

 

県は2日、新たに10歳未満から90代までの297人の新型コロナウイルス感染を確認した。1日の感染者数としては過去4番目の多さ。療養者数は2699人と過去最多を更新した。感染し入院中だったうるま市の90代男性の死亡も発表された。死亡者の累計は152人になった。
療養者のうち入院中は607人と、県が最大の病床確保数として公表している585床を超え、医療機関が病床をさらに増やし対応する状況となっている。

 

感染力が強いとされる変異株「N501Y」については、1日に新たに県内161人の検体を検査し、150人(93.17%)の感染が判明した。前週の割合(90.42%)よりも高くなっている。

 

297人の年代別は多い順に20代49人、40代48人、30代47人、50代36人、10代34人、10歳未満24人、60代23人、80代18人、70代11人、90代7人だった。

 

2日の新規感染者数は、前週の同じ曜日(5月26日の302人)と比較して微減となった。感染拡大がピークを迎えたかどうかについて、県の糸数公医療技監は「週の後半に向かって数が増えていくので、土曜日までしっかり見ないと分からない」と説明した。

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