オリオンビール早瀬社長、突然の退任「一身上の都合」 業績悪化との関連は否定
オリオンビールのリモート会見で退任について話す早瀬京鋳氏=29日 画像を見る

オリオンビール(豊見城市)の早瀬京鋳(けいじゅ)社長は29日、オンラインで記者会見を開き、退任を発表した。同日に開催した株主総会で承認された。理由について「2年の任期満了をもって、一身上の都合により退任することになった」と述べた。業績悪化との関連は否定した。早瀬氏は日米投資ファンドによるオリオンビールの買収後、同社初の外部出身の経営者として2019年7月に就任。5年後をめどとした株式上場まで経営改革を牽引(けんいん)するとみられていたが、突然の退任となった。

 

早瀬氏の後任は正式に決まっておらず、当面空席とする。オリオンは、引き続き外部人材の登用になるとの考え方を示した。取締役専務執行役員CMOの吹田龍平太氏(54)が代表取締役副社長、取締役常務執行役員CFOの亀田浩氏(59)が代表取締役専務に昇任し、次期社長の就任まで経営運営を担う。

 

オリオンビールは19年、野村キャピタル・パートナーズと米投資会社カーライル・ジャパン・エルエルシーの株式公開買い付けを受け入れ、両社が設立したオーシャン・ホールディングスの完全子会社となった。

 

早瀬氏は、P&Gノースイーストアジアやコカ・コーラジャパンなど外資系企業の日本法人で勤務。トリンプ・インターナショナル・ジャパン副社長、ルルレモンアスレティカ日本法人社長を経て、オリオンビール社長に就任した。

 

就任と同時にオリオンの「第二の創業」を掲げ、マーケティング戦略や企業イメージの再構築を推し進めた。県内シェア55%の回復を目標に、主力のドラフトビールの刷新やプレミアム製品の開発、県産素材を使った缶酎ハイブランド「ワッタ」の展開などを積極的に進めた。

 

退任を発表した会見で早瀬氏は「オリオングループはこれからも、沖縄県の地元企業としてさまざまな変化や苦難を乗り越え、人を、場を、世界を、笑顔にしてほしい」と述べた。

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