「反対すればのけ者にされる…」原発立地県に見た「脱原発の現実」

投稿日: 2012年06月29日 00:00 JST

6月16、17日に青森県下北郡大間村の大間原子力発電所敷地隣接の共有地で『大MAGUROCK Vol.5+大間原発反対現地集会』が行われた。その一環として開かれた勉強会『なぜ私たちは大間原発に反対するのか』でのこと。子どもを連れた若い母親が涙を浮かべながら、参加者にこう訴えかけた。

「私が住んでいた福島市は比較的放射線量が高く、震災前に聞いていた原子力資料情報室の澤井正子さん(59)の講演で放射能の恐ろしさを知っていたため、あわてて自主避難しました。夫は仕事でまだ福島にいて、子どもは『パパに会いたい』と繰り返す毎日。大間の人には絶対、そうなって欲しくないんです……」

大間原発建設の話は’76年に持ち上がり、反対運動が展開された。だが建設予定地の地権者は次々と買収に応じ、大間マグロで有名な漁師たちも漁協単位で漁業権放棄のための巨額な補償金を受け取り、地元に反対者はほとんどいなくなってしまったという。今回も講師として駆けつけた澤井さんは言う。

「古い町のなかで1人だけ反対すれば、完全にのけ者。過去の全国各地、原発立地県での反対運動と建設強行の図式がそのまま、大間にもあてはまるんです」

福島の女性の訴えに、目頭を押さえた女性の参加者がいた。地元・大間の漁師の娘で、両親と子どもと参加したのだという。「大間の漁師はほとんど反対しません。『反対』と言える雰囲気はなく、勇気を振り絞ってここにきました」

参加者に大間の人を確認したが、この家族ともう1人だけだった。これがすでに40%近く原発施設が出来上がっている大間の現状なのか――。

集会後はデモ行進が大間の町を練り歩いた。「子供たちを放射能から守れ!」のシュプレヒコールに、住民たちが驚いて家から顔を出す。ある男性に感想を求めると険しい顔で「取材拒否」と手を振る。別の中年女性は「うるさくて休んじゃいられないよ」と怒った顔で言った。

しかし、民家から出てきた高齢女性が意外な真実を語ってくれた。「本音はね、大間の人たちも原発には反対。特に震災後はね。でも表立って言えないのが、ここ大間なんだよ」

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