20万人が参加した「週末官邸デモ」仕掛け人Misao RedWolfの素顔

投稿日: 2012年07月13日 00:00 JST

7月6日午後7時、雨が降りしきるなか、総理官邸前で大飯原発3号機の停止を訴える市民数万人の、大シュプレヒコールが響きわたる。3月29日から毎週金曜日に、総理官邸前で行われている大飯原発再稼働に反対する抗議行動。当初は300人程度だった参加者が、回を追うごとに膨れ上がり、6月22日には4万5千人、6月29日には、20万人(いずれも主催者発表)が全国から集結。坂本龍一といった著名人も多く駆けつけるなど、今や社会現象となるほど盛り上がっている。

ネットやツイッターなどで、この抗議行動への参加を市民に呼びかけているのは、『首都圏反原発連合』というネットワーク。その中心メンバーとして、連日汗だくで奔走している女性の姿があった。Misao Redwolfさん。〝赤い狼〞という名前からイメージする印象とはまるで別人の彼女。穏やかな口調で、自身の経歴から反原発活動に対する強い思いを本誌に語ってくれた。

「18歳のとき、絵の学校に行くために広島から上京しました。そのころからアクセサリーなどを作り始め、チェッカーズや小泉今日子さんの衣装のアクセサリーを作る仕事などもやっていました。20代半ばでニューヨークに渡り、現地ではダンサーとして生活。イタリア、イギリスに1年間暮らしたことも」

その後、再びニューヨークに戻った彼女は、30歳手前で帰国。今度はイラストレーターとなり、東京を拠点に主にファッション関係の仕事で活躍する。そして数年後、彼女の運命の転機が訪れる。

「'07年ごろ、知人から反原発の集会とデモの実行委員会に誘われて入ったんです。でも、チラシが手書きだったり、運営のやり方も古くて、これではとても若い人たちの注意を引くことはできない。そう思って、いろんな企画を打ち出しました。それで気がついたら、中心的人物の一人になっていた(笑)。これが今の反原発活動を始めるきっかけです」

それ以来、彼女の生活の中心はイラストレーターから反原発活動へと徐々に移行。そして今では、20万人の市民を集める、ネットワークの中心メンバーに。

「この抗議行動は市民が主体です。これ以上、子供たちに不安を与えたくない。危機感を覚えた女性が大勢参加されています。一人ひとりが集まれる器を提供していきたい」

そして彼女自身も、強い信念と覚悟を持っている。

「原発全廃、そして核廃棄物処理の問題解決までには、5年、10年では無理だと思っているので、私は自分の余生を捧げることを決めています」

7月29日には、『国会大包囲』と銘打った大規模なデモ行進と国会議事堂をキャンドルで囲むアクションを主催するという(日比谷公園中幸門を16時30分スタート)。〝赤い狼〞の闘いは、原発全_廃まで続く!

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