いじめ自殺で子どもを失った親「作文の内容開示に9年の歳月」

投稿日: 2012年08月03日 00:00 JST

学校がいじめはなかったとし、原因究明に消極的なのは今に始まったことではない。14年前、高校生だった愛娘の香澄さんを失い、夫の新一郎さんとともにNPO法人『ジェントルハートプロジェクト』を運営している小森美登里さん(55)は、全国で学校関係者や保護者を相手に、いじめ問題を考え直すきっかけづくりを続けてきた。

美登里さんは、学校がいじめを隠蔽するのは「嘘でもいじめをゼロにすれば学校側が評価され、逆にどんな真面目に取り組んでいても、いじめの発生を報告するとマイナスになる現状があるからだ」と文部省による学校評価システムに根本的な問題があると指摘する。

香澄さんの生前、美登里さんは12回も学校に相談に行った。教師も精いっぱい、対処してくれたと思っていた。しかし、葬儀の翌日に自宅を訪れた担任らから「お母さんからいろいろ話をしていただきましたが、一度も生徒には指導していませんでした」という思いもよらない言葉を聞かされたという。学校側はいじめ問題に真剣に向き合ってはいなかったのだ。

美登里さんは、真実を知りたくて香澄さんが自殺を図った直後に、学校が生徒たちに書かせた作文を見せて欲しいと頼み込んだ。だが、「個人情報保護で見せられない」「これを見せると生徒との信頼関係が壊れる」と拒否され続けた。真実を知るため、美登里さんは裁判を起こすことにした。一審での判決が下るまでに約5年。執拗な言動をした加害者には56万円の、県には330万円の支払い命令が出されたが、知りたかった調査内容の開示はされなかった。

原告、被告ともに控訴をするが、’07年に和解が成立。和解案に、生徒が書いた作文を一定の条件で開示するとあったからだ。

「一人の子が香澄からいじめの相談を受けていたとありました。たったひとつでしたが、学校側がないと言い続けていた、いじめがあったという記述にたどりついたんです。勇気を持って書いてくれたその子に、感謝しています。一片だけでも真実を知ることができて、私自身、もう一回生き直してみようと思うきっかけになりました」

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