杉田かおるが涙…がん急逝の「自然農の師」が遺した教え

投稿日: 2012年10月19日 07:00 JST

杉田かおる(47)が「人生の師」と呼ぶ松尾靖子さんが、乳がんのため亡くなったのは5月28日。57歳の若さだった。20年前から福岡県糸島市で、耕さず、草や虫を敵とせず、肥料や農薬も使わずという、自然の営みに沿った「自然農」を続けていた靖子さん。がんも自然療法で克服しようと、科学的な治療を受けることはかたくなに拒み続けていたという。

靖子さんは経営する『松尾ほのぼの農園』の一部を「学びの場」として開放。自然農を学びたい人たちに、自らの経験や知恵などを伝えてきた。

杉田さんはテレビ番組の企画でダイエットに取り組み、オーガニック野菜の食事に変えたことがきっかけで、酵素栄養学や有機農業を学んでいた。昨年3月の大震災後、高齢になる母の故郷・福岡に拠点を移し、福岡で無農薬農業ができないか模索していた5月、靖子さんと出会った。

「偶然にも1カ所、空きが出て。畑を借り、靖子さんや仲間のみなさんから、たくさんのことを学ばせてもらいました。畑に恋してしまって(笑)。靖子さんからは『テレビに出ている杉田さんは輝いていない。ここにいるときは、すごく楽しそうで生き生きとしているのに』って言われたこともありました」(杉田さん)

仕事の合間に田畑に通い、米や野菜作りに没頭する杉田さん。本誌は昨年9月「シリーズ人間」で、そんな杉田さんと靖子さんを紹介した。靖子さんは、杉田さんによくこう言っていたという。

「自然には無駄なものなんてひとつもない。人間だって、自然の中で生かされている命のひとつ。それぞれの人に必ず役目がある。その役目をしっかりと果たしていれば、心配しなくても、おのずから”生かされる”ようになっている」

この10月、杉田さんは女優としてテレビデビューしてから40週年の節目を迎える。

「いつも問題を抱えて、悩みながら生きてきて、それが人生だと思っていたんですけど、靖子さんの農園で答えを見つけました。ありのままの自然体で、自分に与えられた役割を精いっぱい生きること。『問いを生きるのではなく、答えを生きる』。これも靖子さんの言葉です」(杉田さん)

葬儀では、杉田さんは「人生で始めて」という、弔辞を捧げる大役を務めた。

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