伊勢谷友介 ボクシング恩師を支援の陰にあった”拳の絆”

投稿日: 2013年02月27日 07:00 JST

「映画をよくしたいという思いで、僕を必死で追い込んでくれた。そんな情熱的な方の力になりたくて、今回のプロジェクトを立ち上げることにしました」

そう語るのは、伊勢谷友介(36)。彼は’11年公開の映画『あしたのジョー』でボクシングの指導を受けた梅津正彦トレーナー(44)を支援するため、自ら主宰する『元気玉プロジェクト』で、闘病基金を募ることを発表した。

昨年2月にメラノーマという悪性腫瘍が発覚した梅津さんは、いまも入退院を繰り返している。先日は医師から「このままだとあと1年もたない」と言われるなど、病状は深刻だ。現在取り組んでいる免疫治療は保険適用外のため、数百万円の治療費が必要なのだ。伊勢谷は、『ジョー』の撮影現場での梅津さんの技術指導に、いまも深く感謝しているという。当時の様子を梅津さんが振り返る。

「撮影中は、伊勢谷さんのことを全力でブン殴りました。CGを使いたくないからって、『その調子で遠慮せずにもっと殴ってください』と言うんですよ。そのため、彼が気を失ったことだってあります」

伊勢谷が演じた力石徹は、山下智久(27)演じる矢吹丈と同じ階級で戦うために過酷な減量に挑む。原作に忠実にと、伊勢谷も約10キロ減量し、体脂肪率が4%になるまで自らの体を削ぎ落とした。劇中の限界まで痩せた伊勢谷の姿は見るものに衝撃を与え、彼は数々の助演男優賞にも輝いた。

「最後に力石の葬儀のシーンがあるのですが、撮影中、梅津さんが、わんわん泣いていらっしゃって。教え子が本当に死んでしまったように感じたんでしょうね。まっすぐな方なんですよ。梅津さんはボクシング界のために尽力してきた方。これからも長く生きていただきたいんです」(伊勢谷)

闘病中の師に恩返しを……。基金設立の背景には、本物のボクサーとトレーナーと違わぬ”拳の絆”があった。梅津さんは目に涙を浮かべ、次のように話す。

「一緒に汗を流した人たちとは、何か特別なものがあるんですね。伊勢谷さんには本当に感謝しています」

教え子の熱いエールを受けて、梅津さんの命懸けの闘いは続く——。

元気玉プロジェクトURL
http://motion-gallery.net/genkidama/" http://motion-gallery.net/genkidama/

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