『進撃の巨人』作者語る「落ちこぼれの少年時代」

投稿日: 2014年01月18日 07:00 JST

 破竹の勢いで売り上げを伸ばし続ける少年漫画『進撃の巨人』。’13年にアニメ化、’15年には実写映画化が決定している。現在、累計部数2800万部を突破。連載“中山秀征の語り合いたい人”、今回はその作者、諫山創さん(27)が自らの原点を語ってくれた。

中山「漫画家になろうとは思っていた?」

諫山「いえ。将来のことは何も考えていなかったんです。勉強も運動も苦手なのに、唯一好きだった絵を描くことさえも真剣に取り組んでこなかった。何にも頑張っていなかったんです。絵を描くことは僕の個性であり、個性自体はあるから大丈夫だということにすがっていた気はします」

中山「周りとは違うっていう?」

諫山「自分はどこかで『落ちこぼれなんだろう』と気づいてはいて、自己否定も強かった。小学生のころに入っていたサッカークラブでも『この群れの中で自分は劣った存在だから、せめて周りに迷惑をかけないようにしよう』と感じていました。だから、監督が『この子はダメだけど出してあげよう』とすら思えないように、意識的にやる気がなさそうに振舞っていました。親がチームに入れたので、やめることもできなくて。このころ抱いた劣等感は、その後の僕の人格形成に影響を及ぼしましたね」

中山「すごい考え方ですね。失礼かもしれませんが、ちょっとひねくれていました……?」

諫山「思いっきりひねくれた、変わった子どもだったと思います(笑)。小学校の卒業文集に書いてもらった友達の寄せ書きには『何を考えているのかわからない』『笑っているところが怖い』などと書かれていましたし。今話していて、僕みたいに複雑な子どもっているのかなとも思います」

中山「現に諫山さんがそんな子どもだったなら、やる気がない子どもも、実は何かしら意味を持っているかもしれないですよね」

諫山「変わってるという自己認識はあったので、いじめの対象にならないよう、小学生ながらに生き残るすべを考えていました。勉強も運動もできないけれど、変な落書きをする子・シュールな笑いをわかっている子・ふざけたことをする子というポジションにいることで、いじめを回避したんです」

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