滝藤賢一 舞台を10年間…「毎日吐きそうだった」下積み時代

投稿日: 2014年04月13日 07:00 JST

『半沢直樹』の近藤役で大ブレイクを果たした滝藤賢一(37)。映画の世界を夢見ていた滝藤は、22歳で仲代達矢主宰の「無名塾」に入るが、待っていたのは想像とは違う日々だった――。

「無名塾は役所広司さんがいらしたところという認識だったので、これで映画の世界で生きていけるんだって思ったら舞台ばかりで。だって、役所さんっていえば映画のイメージじゃないですか。舞台は観たことがなかったし、とても焦りました」(滝藤・以下同)

 しかも、無名塾は稽古の厳しさでつとに有名。何度もやめようと思ったという。

「毎日、吐きそうでしたから。でも親に仕送りしてもらってたし、せっかく入った以上はという気持ちがあって。『やりたくて続けている』というよりは『逃げちゃいけない』という気持ちが強かったですね。同年代の人たちが日々遊び倒している20代にひたすら“修行”。それを10年ですよ(笑)」

 そのころ、耐えに耐えてきた滝藤に転機が訪れる。原田眞人監督の映画『クライマーズ・ハイ』(’08年公開)の出演だ。

「その何年か前に原田監督のワークショップを受けているんです。なにをやっても『みんなが作った世界をおまえの芝居が壊したの、わかるよな? 下がって見てろ』と言われ、しばらくすると『滝藤、入れ』。また壊れますよね。その繰り返し(笑)。なのに、オーディションに呼んでもらえて。しかも、まったくの無名だったのにすごく大きな役で」

 撮影を終えると、「一区切りしたし、ステージを変えたい。もっと映像の仕事をしたい」と、退塾を決意。「仲代さんにご挨拶したいんですけどと言うと、『忙しくて会えない』と返事があったので、手紙を書いて」無名塾を離れた。

 とはいえ、本業の収入だけでは生活できず、レンタルビデオ店や運送会社、居酒屋などでアルバイトせざるをえなかった。

「バイトをやめたのは、’09年のドラマ『外事警察』のとき。時間がなくなったんです。あの作品はレギュラー出演できることも嬉しかったですけど、キャストがすばらしい方ばかりで。渡辺篤郎さん、石橋凌さん、遠藤憲一さんなど、楽しいというか、燃える現場でしたね」

 ついに滝藤は、『俺のダンディズム』(テレビ東京系)で連続ドラマ初主演を務めることになった。

「自分のこだわりみたいなものはいっさいないです。責任はちゃんと負わなければとは思いますけど。視聴率は別にしてね。僕を主役にする時点で、そこは気にしていないんでしょうし(笑)」

(週刊『FLASH』4月22日号)

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