「他の役者に取られたら悔しい」菅田将暉、出演映画で感じた青春

投稿日: 2015年01月19日 09:00 JST

 公開中の映画『海月姫』で、美しすぎる女装男子を演じている菅田将暉(すだまさき・21)。青春映画には欠かせない顔だが、最新の映画『チョコリエッタ』も、青春真っただ中で自我や人生を模索する作品だ。

「台本には、この役をほかの役者さんに取られたら悔しいと思うほど、魅力的なシーンがいっぱいでした。何かにあらがう反骨心みたいなものが感じられるし、アイデンティティを探してもいる。ロードムービーというのにも興味がありましたし」

 物語は、不機嫌そうな顔をして心を開かない少女・チョコリエッタこと知世子(森川葵)と、高校の映画部の先輩・正宗(菅田)の“居場所探し”の旅。さまざまな出来事や人々に遭遇しながら、正宗にとっては知世子を主人公にして映画を撮る旅なのだ。

「抽象的な表現になってしまうけれど、撮影中は自分がどんどん壊されていく日々でした。息をしづらくなる感覚というか……とはいえ、自分を否定されていたわけじゃないから、正宗その人になりつつあったのかな」

 夢か現実か……透明で脆(もろ)い、不思議な空気感が漂う。風間志織監督の、巨匠フェデリコ・フェリーニへのオマージュから生まれた作品だそうだ。

「大人になりきっていない10代のチョコリエッタは、森川さんでないと演じられなかっただろうなと思います。撮影現場ではとにかく彼女にいかに好きなようにやってもらうかを考えて、何でもかなえてあげました。『甘いものを食べたい』と彼女が言ったときは、コンビニへ走ってお菓子を買い占めたり。コンビニであんなに大量に買い物をしたのは初めて。そんなバカなことばかりしていました。まさに青春(笑)」

 本作には、正宗が腹の底から大声で自分の名前を叫ぶシーンがあって、印象的だ。

「名前を叫びたくなることはあります。もしかしたら毎日、毎秒、どこか存在をアピールしたい衝動に駆られているのかもしれない。実は、芸名の“菅田将暉”に関しては、自分でもよくわかっていないんですよ。そのうえ作品ごとに違う役名もある。だから、常に思いっ切り叫びたい気持ちは抱いていますね、本名を」

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