今井雅之さん 最後の6カ月間を支えた献身妻の「悲しきウソ」

投稿日: 2015年06月04日 06:00 JST

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 5月30日、兵庫県豊岡市の葬儀場で大腸がんのため亡くなった今井雅之さん(享年54)の葬儀が営まれていた。位牌を持った妻のA子さんが親族と出てきたが、その口は真一文字に結ばれ涙をこらえているようだった――。

 4月30日に主演舞台「THE WINDS OF GOD」の降板を発表してからわずか28日。会見では末期がんであると明かし、「病には勝てなかった」と悔しさをにじませていた。昨年11月に兵庫県内の病院で大腸がんのステージ4と診断され、横浜市内の病院へ。腫瘍が大腸を圧迫し閉塞していたため、すぐ摘出手術を受けたという。会見では「手術ですべて取り除いた」と語ったものの、転移については言葉を選びながら「可能性大です」としていた。だが、大腸がんに詳しい新板橋クリニックの清水公一院長は語る。

「大腸がん自体は摘出したものの、がんが転移していてそこまでは手術できていなかったということだと思われます。終末期になるとご本人にできないことも増えるため、ご家族の負担もかなり大きくなります」

 手術から6カ月。そんな今井さんを支えてきたのは、ほかならぬ妻のA子さんだ。

「実は手術の時点で、彼の身体はすでに手がつけられないほどでした。手術も成功ではなく、一部しか摘出できなかったというほうが正しいでしょう。でもA子さんは夫に宣告せず、『浮気できるくらい元気になって』と励ます道を選びました」(今井さんの知人)

 最後まで「よくなると信じている」と語っていた今井さん。そんな夫にA子さんも真実を告げることなく、“ウソ”で応えたのだ。
 
「A子さんは20代のころから今井さんを支え続けてきました。当時から今井さんは“役者一筋”。ときには舞台のために借金まみれになったこともありましたが、彼女は決して離れませんでした。91年に今井さんが舞台『THE WINDS OF GOD』で花開くと、その年の暮れに結婚。プロポーズは、A子さんからだったそうです」(前出・芸能関係者)

 何よりも役者であることを大切にする。それは今井が貫いてきた生きざまだった。そしてA子さんもまた“夫を支える”という姿勢を貫いてきたのだ。

最後の瞬間、今井さんは姉やA子さんに看取られながら亡くなったという。その顔には、治療の辛さを感じさせない安らかな笑みが浮かんでいた――。

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