北斗晶 検査していたのになぜ?医師語る確率5%の落とし穴

投稿日: 2015年09月29日 00:00 JST

 乳がんのため、右乳房全摘出手術を受けた北斗晶(48)。自身のブログで乳がんのため右乳房全摘出手術を受けると明かしたのは、9月23日のことだった。

《先生から告げられた時、あまりの恐怖とショックに初めて自分の事なんだと…泣きました。なんとか乳房を全摘出せず、癌だけを取り除く事は出来ないのか? せめて乳頭だけでも残せないか? 48歳と言っても、私だって女です。(中略)直ぐには、主治医の先生に[分かりました! 胸を全部取ってください。]とは言えませんでした》

 だが医師から「胸の事よりも今は5年先、10年先、生きることを考えましょう」と言われ、彼女は家族との未来のために全摘出を決意。発表翌日の24日に手術を受けたという。 そこには“鬼嫁キャラ”ではない、一人の女性としての苦悩が綴られていた。

そもそも、北斗は毎年マンモグラフィーとエコー検査を欠かさなかったという。にもかかわらず気付いたときには腫瘍が直径約2.5センチ大になっており、脇のリンパ節に転移するほど成長していた。なぜ、がんは検診をすり抜けたのだろうか。乳がん検診の落とし穴について、岩手医科大学の乳腺専門外科医・柏葉匡寛さんはこう語る。

「早期発見には、やはり北斗さんのような定期的な検診が重要です。一般的にがん検診は2年に1度。北斗さんは毎年受診されていたそうですので、かなりマメにチェックされていたと言えます。検診はマンモグラフィーをベースに行われますが、40代からは超音波エコーを併用するなど、世界的にも効果が証明されつつある手法が確立できています。しかしそれでも全体の5%ほどは、がんが検出できない場合があるのです」

実は、日本人女性の乳がん罹患率は年々上昇しており、実に12人にひとりが乳がんにかかるともいわれている。発生は20代から認められ始め、40代から50代でピークを迎えるという。そんななかで、検診をすり抜けてしまう“悪夢のシコリ”が存在するというのだ。

「特に北斗さんのように乳頭の下は、もともと超音波検診で映像が濃く出てしまうためにわかりにくい。いわゆるブラインドエリアです。また乳がんのなかには1年以内に増殖するタイプも見られ、検査後に急成長した場合はそもそも検査に引っかからないことになります。北斗さんの場合も、この増殖型だったようです」

 では、事前にチェックする方法はないのか。そこで柏葉医師に監修してもらったのが、次のセルフチェックリストだ。

・乳房にシコリがある
・乳房の皮膚にひきつれやくぼみがある
・乳房の形や左右のバランスが違ってきた
・乳頭がへこんだり、陥没している
・乳頭から血の混じった分泌物が出ている
・乳頭がただれている
・わきの下にシコリがある

「兆候が一つでも見られるならば、すぐ検診を受けるべきです。自己触診でわかる乳がんは2センチ以上なので、リストにあてはまらないといっても油断は禁物です。定期的な検診は欠かせません。やはり定期的ながん検診の合間でも、こうした自己検診をしていくことで早期発見につながるのです。北斗さんの腫瘍は2センチ以上でリンパへの転移が見られるならば、ステージ2b以上でしょう。それでもきちんと治療をしていけば、再発リスクをかなり抑えることができる。根気よく治療を続けていくことが重要です」

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