止まった時計『べっぴんさん』1週間まとめ読み【第8週】

投稿日: 2016年11月27日 06:00 JST

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連続テレビ小説『べっぴんさん』の第8週、戦地から帰還した紀夫(永山絢斗)はすみれ(芳根京子)が友人たちと共に子供服の店を開いていると聞いて驚く。「苦労かけたなあ。僕が帰ってきたんやから、もう大丈夫や」。そう紀夫に言われ、すみれは嬉しく思う。紀夫は、五十八(生瀬勝久)に坂東営業部の立て直しをしたいと伝えるが、潔(高良健吾)とゆり(蓮佛美沙子)がすでに復活に向けて動いていることを知り動揺する。

 

その夜、すみれは出征前に預かった懐中時計を紀夫に返す。止まったままの時計を見つめ「この国は変わったな」と紀夫はつぶやく。

 

オープン前のスミレたちの店「キアリス」に紀夫の生還を祝って歓迎会がおこなわれる。自分のために集まってくれた人々に礼を言う紀夫。しかし良子(百田夏菜子)の夫・勝二(田中要次)や君枝(土村芳)の夫の昭一(平岡祐太)が妻たちの商売を応援していると聞き、自分には理解できないと主張。気まずい空気が流れる。「女ばかりでこないなところ借りて本格的な商売をやるなんて、それを男が笑って見てるなんて」と紀夫は言う。

 

帰宅後も、紀夫の発言を咎めるすみれに「簡単に人を信用したらあかん」と忠告する紀夫。さらに坂東営業部も潔に託すと言って違う仕事を探し始める。「僕の出る幕はない……」と言って、部屋の隅にうずくまってしまう紀夫。すみれはようやく会えた紀夫と通じ合えないものを感じ、戸惑っていた。

 

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いよいよあさや靴店から新店舗への引っ越しが始まった。しかしすみれの気持ちは晴れない。戦地での過酷な経験から人を信じられなくなってしまった紀夫のことが心配なのだ。紀夫は職探しを始めるがうまくいかない。収容所での経験をとうとうと話す紀夫の姿はまるで別人のようで、すみれを不安にさせる。そしてさくら(河上咲桜)も紀夫に懐こうとしない。

 

いっぽう近江では、ゆりが五十八の兄で本家の主人の長太郎から紹介してもらった業者から麻糸などを仕入れ、大阪の潔に送る作業を懸命に行っていた。ところが、取引先を招いた酒席の場で客人に尻を触られ、ゆりはつい反抗してしまう。「なんやの、あの人は?」と自分に非はなかったことを祖母のトク子(中村玉緒)に訴えるが、逆にたしなめられる。

 

「毒みたいなやつはぎょうさんおる。泥水すすらんならんこともある、水に流さんならんこともあるのや。けど、泥水は自分次第で湧き水に変えることもできんのや」と説くトク子。さらに「わからんかったら、あんた帰りなさい!」とめずらしく激しい口調で言い放つ。

 

そんな折、紀夫は屋台で勝二と昭一と会う。「僕はまるで、浦島太郎です」と愚痴をこぼす紀夫に、自分たちも同じ思いをしたが、現実に追いつかなければならないと説く2人。「なんで、女房たちのすることを笑いながら認めることができるんです?」と訊かれ、昭一は「女房たちが未来へと動き出している姿を見て、変わらなあかんと思うたからです」と語る。

 

それでも紀夫は商店街の友人たちのことを強く警戒し、一切信用するなとすみれに忠告する。「疑うことを知らんお前たちは誰にとってもええカモや」と。そして「自分の命が助かるためには、他人なんかどうでもええ、そういうもんやで人間て……」と漏らすのだった。

 

そんななか、すみれたちの店「キアリス」は初日から大盛況となる。それぞれの家族もお祝いに集まり、紀夫も一足遅れて店に到着する予定だったが、栄輔(松下優也)とさくらが遊んでいる姿を見てしまう。「さくらはほんま栄輔さんが好きやね」とすみれの姿を見て愕然とする紀夫。誰にも気づかれないようにそっと帰ってしまう。その後、家に送ってきた栄輔にカッとなって掴みかかる紀夫。さらに家族や五十八らへ坂東営業部を継ぐ気はないと告げ、みんなを混乱させるのだった。

 

そのころ、すみれたちの「キアリス」は開店以降、売り上げが芳しくない状況に陥っていた。家賃が払えるだろうかと、すみれたちは悩む。

 

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梅田の五十八と潔のもとに、かつて坂東営業部で働いていた社員たちが訪ねてくる。潔が会社復活のため動いていることを知って駆けつけたと言う社員たちを前に、いよいよ再開を決意する潔。雑居ビルの一角を借りて「坂東営業部」の看板を掲げると、新商品は婦人服で勝負すると発表する。近江の麻糸でサマードレスを作ろうと考える潔とゆりは生地を調達するため、以前ゆりの尻を触った石鍋を再び坂東本家に招くことに。

 

「今日は私の主人からお話があります」。石鍋に夫の潔を紹介するゆり。情が厚くてどんな障害があってもやり遂げる男。「あだ名はたしか、狂犬の潔やったかしら……」と言い出すゆり。わけのわからない潔だったが、ゆりの合図でそのハッタリに乗って眉間にシワを寄せ、石鍋を威圧するように話す。「うちの会社は、今度は婦人服で復活させたいと思うてますねん!」

 

ゆりはトク子からよくやったと褒められる。するとゆりは「泥水も私次第で湧き水に変わる。そう教えてくれたから」と言い、トク子のおかげだと答える。

 

坂東営業部復活の目玉として、ゆりと潔は婦人服のファッションショーを計画。すみれたちにそのドレスの縫製を依頼する。「この型紙をデザインに起こせるんでしょう。やってみたいわ!」と目を輝かせる良子。すみれも売り上げが上がらない中、みんなが元気になると喜ぶ。

 

紀夫は職探しの当てもなくなり、家で過ごすことが多くなっていた。ある日「近江に戻って長太郎の手伝いをする」と五十八がすみれの家にやってくる。ゆりは梅田の闇市にいたころと別人のように明るく働いていると語り合う家族。「あれが本当のお姉ちゃんやね」と話すすみれに「自分の居場所を見つけられるかどうかで、人生いうもんは大きく変わるもんやな」と五十八。そんなゆりと潔に力を貸して欲しいと紀夫に頼むが、就職先も決まらない自分には無理だとうつむく。

 

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「何を勘違いしとる!」と紀夫を一喝する五十八は「わしが近江に引っ込むっちゅうことは、君にほんまに坂東家を託すという意味ねんぞ!」と続ける。五十八の説得に心動かされた紀夫は、再び坂東営業部で働くことを決意。やる気を取り戻したかに見えた紀夫だったが、自分が働く代わりに今度はすみれに「店を辞めてほしい」と言い出す。落ち込むすみれに、栄輔は「すみれにとって仕事がどれだけ大切なのかを紀夫が知らないからだ」と語る。そして「自分の言葉で伝える努力をせなあかんで」と励ますのだった。

 

ファッションショーのモデルは潔の発案で、街にいるふつうの女性たちをモデルに起用することに。「戦争が終わって苦労してきた女たちを煌びやかに輝かせるんや」と語る潔に賛同するゆりたち。すみれたちは商店街の主婦と常連客の麗子を店に呼び、ファッションショーのモデルのなって欲しいと頼む。最初は尻込みした時子たちも、サマードレスを見て目の色が変え「やるやる!」と快諾するのだった。麗子もモデルをやる自信はあるが、美人の友達を連れてくると言う。

 

翌週、「キアリス」でファッションショーの稽古が行われる。そこへ、派手なメークした麗子が友達とともにやってくる。その美人の友達はすみれたちの女学校時代の同級生“悦子さま”こと、高西悦子(滝裕可里)。「ほお、やるやないか。チクチクお裁縫がご趣味の手芸クラブ。ええ場所見つけたね」とすみれに微笑みかける。

 

ショーの前日、準備を進めるすみれたちは、伸び悩む「キアリス」の宣伝するため、手作りのショップカードをショーで配ることを思いつく。君枝のデザインをもとにカード作りを始める4人。「キアリスは、やっと見つけた自分の居場所なのだ」と確信するすみれ。

 

いっぽう坂東営業部では、ショーで新聞社からの取材を受けるよう潔に言われ、戸惑う紀夫の姿が。「こんなん、苦手や」と尻込みする紀夫に、潔は「ずっと思ってたんや。紀夫くんとわしは、五十八さんとおやじみたいになれるやないかって」と語りかける。戦地ですみれと紀夫が結婚したと聞いたとき、本当に嬉しかった、と。

 

そして当日。新聞記者や大勢の客が見守るなか、ファッションショーが始まる。商店街の主婦たち、麗子と悦子、さらに近江本家の長太郎の妻・節子(山村紅葉)と嫁の静子(三倉茉奈)もモデルとして登場。

 

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そしていよいよすみれたち4人がモデルとして登壇し、モデルを務めた女性たちが思い思いに心境を語るのだった。夫を亡くした時子は涙ながらに「これから前を向いて生きていけると思います。子育て頑張るぞ!」と挨拶。その壇上ですみれは店への思い、人を信じることのすばらしさを観客席にいる紀夫に向かって語りかける。

 

「お店が私の人生の喜びになっているということです。世の中にはいろんなことがあるけれど、仲間がいれば大きな力が生まれること、一人ではできないことも仲間と一緒ならできること、女の人もそんな夢を見ることができる世の中になればと思っております。人を信じることの豊かさと、夢を叶えていく姿を、私は娘に見せてやりたいです」

 

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温かい拍手で包まれる会場。さくらを抱きながら優しいまなざしで見つめる紀夫を見て、すみれの目から涙が溢れ出る。その様子を見て、舞台の袖で見ていた栄輔は小さくうなずく。そして潔に「いつか、兄貴のおかげで今があると言えるようになりたい」と言い残し、傘を手に姿を消した。

 

「キアリス」にすみれと2人になった紀夫。「すみれの気持ち、ようわかった。自分だけ浦島太郎のような気になってたけど、うん、それではあかんのやなあ」と心のうちを明かす。胸に抱きつくすみれを優しく抱きしめる。止まっていた時計がやっと動き出すのだった。

 

第9週の『べっぴんさん』は、終戦から3年後。ベビーブームの影響で「キアリス」は順調に客足を伸ばし、新聞の取材の申し込みがくる。そんなある日、紀夫と潔は大急百貨店の社長・大島(伊武雅刀)が「キアリス」の商品を扱いたいと思っていることを知る。百貨店への出品をめぐり、勝二ら夫たちは舞いあがり、店に集まって経営のあれこれに口を出す。しかしマイペースなすみれたちはそこまでやろうとは思っておらず、断ると言いだして夫たちをあきれさせる。ところが翌日、「キアリス」を取材した新聞記事が……。

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