第13回 子供のころ羨望の的だったお菓子の パッケージに絵を描いた!

投稿日: 2014年12月16日 00:00 JST

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12月某日 北イタリア・パドヴァ

前回は、日本における食文化のレベルがいかに高いか、世界諸地域の銘菓も、実は日本で作られたもののほうが美味しいかもしれない、なんてことを、滴り落ちそうなヨダレを我慢しながら書込みましたが、実はつい先月、実家のある北海道のお菓子屋さんから、私がパッケージのイラストを手がけた商品が発売されました。

このお菓子は千歳市の『もりもと』という会社で製造販売している『雪鶴(ゆきづる)』というものですが、今年がこのお菓子屋さんが創立65年周年、そしてこの『雪鶴』が誕生して40周年という節目で、それを記念した企画に、私も参加させていただくことになったわけです。

『雪鶴』は、表面がほんのりぱりっとした丸いスポンジケーキで、なめらかなバタークリームがサンドされていて、ちょっと『ナボナ』に似ていますが、このお菓子が誕生したあたりに、実は我々親子もこの北海道の街における暮らしをスタートさせており、私にとっては幼少期からずっと馴染みのあるお菓子でありました。

『もりもと』というお店はこの地域における人気のパン屋さんでした。あの当時は、今みたいなおしゃれなパン屋さんがあちこちにはなかった時代ですから、子どもたちはここで作られている、生クリームやチョコレートの挟まったパンを親に買ってもらうのを、いつも楽しみにしていました。そして、パンよりも更に滅多に口にすることがなかなか叶わなかったものが、同じくここで作られているケーキや、個別包装された高級なお菓子だったわけですが、あの頃に新発売された『雪鶴』は、まさに子どもたちにとっては羨望のお菓子だったのでした。

学校から帰ってくると、お母さんが専業主婦をしている家であれば、ちょっとしたおやつなどが用意されていたりするのかもしれませんが、うちは母子家庭でしかも母親が働いていたおかげで、そんな待遇があることはなく、用意された夕食を食べるまでは、外で遊んでいる間もかなり空腹に堪えなければなりませんでした。

 

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ヤマザキマリ(漫画家・随筆家)

1967年東京都出身。17歳で絵画の勉強のためイタリアに渡り、国立フィレンツェ・アカデミア美術学院で、油絵と美術史を専攻。‘97年漫画家デビュー。『テルマエ・ロマエ』で第3回マンガ大賞、第14回手塚治虫文化賞短編賞受賞。著書に『国境のない生き方』(小学館)、『男性論』(文春新書)『スティーブ・ジョブズ』(講談社)『プリニウス』(とり・みきと共作 新潮社)など多数。シリア、ポルトガル、米国を経て現在はイタリア在住。平成27年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞。平成29年イタリア共和国星勲章「コメンダトーレ」綬章。
 
公式サイト
https://www.thermariromari.com/

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