ヤマザキマリの地球のどこかでハッスル日記

  • 第70回 「トランプおじさん、快進撃の理由」

    03月09日00:00

     かつてアメリカのシカゴで私たち家族が暮らしていたダウンタウンの高層マンションのすぐそばには、他のどんな高層マンションよりもひときわ高くそびえ建つトランプタワーがありました。映画『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』のシカゴ・ロケ時にもじゃんじゃん利用されていたそのゴージャスな建物には、一般用の住居だけでなくホテ...

  • 第69回 「景気をつけたいときは、山下達郎さんを聴く」

    03月01日17:00

    私は音楽家の両親の間に生まれたので、子供の頃は親と同じ音楽家になることを望まれて育ってきました。オーケストラに勤めている母に連れられて、クラシック音楽のコンサートで子供にとって退屈な楽曲であっても必然的に聴かされてきましたし、家ではそんなオーケストラのメンバーが集まってしょっちゅう三重奏だの四重奏だのを演奏しているよう...

  • 第68回 「姑から『注射』された日」

    02月23日21:00

    2月某日 北イタリア・パドヴァ、去年の暮れ、イタリアのニュースは一斉に年始にかけて蔓延するであろうインフルエンザへの注意勧告を報道していました。「ふたりに1人は感染する怖れ」というその告知はイタリア中でイタリア人たちの話題のネタとなりましたが、かといって慌てふためいている様子の人が周りに見受けられたわけでもありませんで...

  • 第67回 「『スティーブ・ジョブズ』~孤独な男の強靭さと頼りなく脆い繊細さ~」

    02月16日17:00

    2月某日 東京、世の中には孤独と上手に付き合って生きていける人がたまにいます。そういう人というのは、社会の求める同調性に背き続け、周りから嫌われながらも、最低な奴と思われつつも、その徹底した独立の姿勢を貫くが故に、他の人間には叶わない傑出した考えや作品を生み出す能力を発揮することもあるようです。

  • 第66回 「ボッティチェリはルネサンス時代の売れっ子漫画家?!」

    02月09日17:00

    2月某日 北イタリア・パドヴァ、日本は開港直後、イタリアは統一運動を経て王国が成立した直後、この両国が国交を開始してから今年は150年目ということで、様々なイタリア関連のイベントが日本各地で企画されています。

  • 第65回 「『未確認飛行物体』を確認したら……」

    02月02日20:00

    私が小学生だった昭和の50年代から60年代頃、日本では昼間の時間帯でも心霊体験や心霊写真特集のテレビ番組をやっていたし、夜になれば森の中へ目撃情報のあったツチノコを命がけで探しに出かける探検隊や、金属を曲げたり見えないものを透視したりする超能力者や、未確認飛行物体情報を扱った番組をたくさん放送していました。

  • 第64回 「私にも冬眠機能が欲しい!」

    01月26日17:00

    1月某日 北イタリア・パドヴァ、 1月18日の朝、イタリアへ戻るための荷物の準備も全て終えて安心した心地で目が覚めた瞬間、私は窓から差し込む光に何かいつもとは違うものを感じ、飛び起きて外の様子を確かめました。すると、外は見渡す限り一面雪に覆われているではありませんか。確かに天気予報では随分前から、そのあたりに関東でも雪...

  • 第63回 「結婚が決して永遠の心の結束にはなり得ない現実を考える」

    01月19日17:00

    1月某日 東京、私の暮らしているイタリアという国は1970年まで、基本的には余程の事情が無い限り離婚は認められておりませんでした。夫婦間で離婚を決めても、別居という一定期間を経なければ次のプロセスには進めず、それには最低でも3年間という月日の経過を待たねばなりません。

  • 第62回 「『クローズアップ現代』で話し切れなかったこと」

    01月12日17:00

    1月某日 東京、今回の日本での滞在期間中、『クローズアップ現代』というNHKの番組で、増えつつある外国人労働者との共生をテーマにした回のゲストとして出演しました。

  • 第61回 「闘うヒロインの時代。『スター・ウォーズ フォースの覚醒』をイタリアで観た」

    01月05日17:00

    15年12月某日 ヨーロッパ上空、クリスマスの日、毎年恒例イタリアの実家での親戚一同集結大飽食昼食会がおこなわれ、小姑の彼氏からクリスマスプレゼントとして封筒を渡されました。

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