死産した母親が350リットルもの母乳を寄付した理由

投稿日: 2015年12月11日 11:00 JST

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エイミー・アンダーソンとその家族
(C)PEOPLE

エイミー・アンダーソンは5年前、妊娠20週で三男を死産した。産声を上げずに逝ってしまった息子はブライソンと名付けられた。ブライソンを失った筆舌に尽くしがたい悲しみを癒やすために、アンダーソンは「変わった形の臓器提供」を行った。「母乳」を寄付したのだ。 PEOPLE誌がレポートしている。

「搾乳すると、心が本当に落ち着きました。ブライソンとの強い絆を感じることができましたし、上の息子二人と分かち合ってきた授乳によるコミュニケーションがいかに素晴らしいものだったかを思い出しました」

絞ったそばから冷凍保存した母乳は、約350リットル分にもなった。アンダーソンはこれを5つの母乳バンクに分けて寄付した。

「身体的、という意味では、存在しないブライソンを愛することもお乳をあげることもできませんでした。でも、彼のための母乳を絞り、それを寄付することで、彼への愛を表現することができたのです。この行為は、心身両面における癒やしとなりました」

搾乳経験がある人ならお分かりだろうが、母乳を絞り、ミルクパックに入れて冷凍庫へ入れるという一連の作業は、存外に時間がかかるものだ。授乳期に働く母親には、職場で搾乳のために休憩を取る権利が法律で認められている。しかし、搾乳してもそれを与える子供のいないアンダーソンに対し、彼女の職場の上司は法律を適用しなかった。この対応は「不意打ちだった」とアンダーソンは言う。

「寄付するため、とかは関係ないんです。私はただ母乳を出している女性というだけ」

アンダーソンは、法律の改正を求めてFacebookページを起ち上げた。「我が子を失った悲しみを、母乳の寄付によって癒やしたいと考えることは一般的ではないかもしれない。でも、悲しみを脱する一助にはなると思うのです」と彼女は語っている。

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