アカデミー受賞作『シュガーマン 奇跡に愛された男』の監督が36歳で死去

投稿日: 2014年05月14日 11:00 JST

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第85回アカデミー賞授賞式に出席したマリク・ベンジェルール
Bryan Crowe / A.M.P.A.S.

『シュガーマン 奇跡に愛された男』は、1960年代にデビューするも、本国アメリカでは鳴かず飛ばずで音楽シーンを去った幻のミュージシャン、ロドリゲスの奇跡の復活劇を描いたドキュメンタリー作品。姿を消してから数年後、ロドリゲスの楽曲が南アフリカで反アパルトヘイトの闘争のシンボルソングとしてにわかに大ヒットする。90年代に入り、南アフリカに住むロドリゲスの熱狂的なファンが、すでに死亡したとされるロドリゲスの消息を辿って調査を始める。彼らが突き止めた驚くべき真実とは——?

 

本作は、国内外から非常に高い評価を受け、「映画レビューサイトRotten Tomatoesでは95%という驚異的な支持率を獲得した。

 

ベンジェルールはスウェーデンの公共放送SVTでリポーターとして働いていたときにロドリゲスを知り、映画化を構想する。その製作には長い時間がかかった。撮影に1年、その後編集に3年を費やし、9割方完成したあたりで、ついにメインスポンサーがしびれを切らして「こんなクソ映画に、もう金は出さない」と言ってきたという。その時点でベンジェルールは自身の貯金を使い果たし、友人に借金をしながら食いつないでいた。そのため、一旦映画製作をストップ、別の仕事を引き受けて糊口を凌いだという。結局、映画のラストはiPhoneで撮った動画と、自作のアニメーションで締めくくることとなった。

 

そんな彼の突然の死は、スウェーデンの映画コミュニティに激震をもたらした。「この恐ろしいニュースを聞いて、我々はひどく打ちのめされています。マリク・ベンジェルールは、最もエキサイティングな監督の1人でした。それは昨年のオスカー受賞で証明されています」とスウェーデン映画研究所のスポークスマンはコメント。生前、新作に取り組んでいることをほのめかしていたが、その詳細については一切口を開かなかったという。

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