高梨臨 “人間描写”定評の監督が求めたヒロイン像

投稿日: 2016年11月07日 12:00 JST

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「映画に桃の創作イタリアンが出てくるんですけど、桃ってそのままでもおいしいし、ごはんにも、お菓子にもなるし、万能なフルーツですよね」

 

そう語るのは、映画『種まく旅人〜夢のつぎ木〜』(11月5日より全国ロードショー)でヒロイン・片岡彩音を演じる高梨臨(27)。映画の舞台は、全国屈指の桃の名産地・岡山県赤磐市。桃農家を営むヒロインと赤磐の人々とのふれあいを描いている。

 

昨夏の猛暑のさなか、炎天下の桃畑で汗まみれの撮影が続いた。そんな過酷な日々を乗り越えられたのは、赤磐の人々の温かい支援のおかげだという。

 

「ちょうど、マスカットの季節でもあったので、地元の方が毎日、桃とマスカットを差し入れてくださって、おいしくて、毎日パワーをいただきました」

 

人間描写に定評のある佐々部清監督からは、もっと自然に、もっと芝居をそぎ落とすよう、求められた。

 

「だから、セリフどおりじゃなくても自分の言葉で話したり、リアルな感情の中から動きたいって思う気持ちを大切に演じました」

 

劇中で何度か繰り返される「ここはどこ?」「赤磐です」という会話には、彼女の実感が込められている。

 

「赤磐だから大丈夫だよ、赤磐だからみんなが助けてくれるんだよという気持ちが伝わるように。お芝居の感情というより、撮影のため3週間ぐらい滞在しましたが、実際に赤磐の方々と話したり、ごはんを食べたりする中で、素敵な人たちだなって、思った気持ちを素直に口にしたんです。赤磐の人は一言でいうと温かいんですけど、楽しさもありますし、しっかり土地に根付いて生きている気がします」

 

タイトルにある「夢」も、重要なキーワード。

 

「この映画では、みんなが夢を持って全力で頑張っているのに、けっしてうまくはいかなくて。それでもみんなが農業や赤磐の人とのつながりでまた頑張っていこうとしてるんです。今は夢を語るのが恥ずかしいと思われたりしますけど、夢を持つことに背中を押していける作品になればいいなと思います」

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