佐藤仁美 公開映画で考えた「家族のあり方」と自身の経験

投稿日: 2017年01月29日 06:00 JST

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「見終わった後、故郷を思い出したり、早く家族に会いたいなと思えるような温かい作品になったと思います。ぜひ、大切な人とみてほしいですね」

 

そう話すのは、現在公開中の映画『惑う After the rain』で主演を務める女優の佐藤仁美(37)。物語の舞台は昭和の終わりごろの、静岡県三島市。信用金庫で働きながら、母・イト(宮崎美子)と暮らす長女・いずみ(佐藤)は、結婚式を明日に控えていた。その夜、母から亡き父が抱いていた、ある“夢”について聞かされる。

 

「三つ指をついて母親に頭を下げるという、伝統的なしきたりを演じたシーンです。そこで、父の夢が『娘をこの家から嫁に出す』ことだったと聞かされる。その真意がなんだったのかが、この作品に流れる重要なテーマ『家族になる』ということでもあるんです」

 

両親といずみ、そして妹という4人家族のささやかながらも幸せな暮らし。それは、いずみが10歳のときに父が急死することで一変してしまう。

 

「いずみがそのとき、放心状態の母に『これからは、私が一家の主になる』と宣言して、安心させようとしました。以来、いずみは家族のために強い責任を持って生きる。私にはマネできないなと思いつつ、家族のあり方について考えさせられました……」

 

家族のあり方について、佐藤は「父、母、長女、次女と、ステレオタイプに役割が決まっているわけではない」と語る。

 

「家族って、時間の経過や状況の変化で、関係性は変わるもの。母と娘が友人同士の関係にもなれば、姉が父親代わりにならなければいけない場面もあるでしょう。そのつど、家族の形はできていくんだと思う」

 

突然、親がいなくなるという経験はつらいものだが、佐藤自身も幼少時に、ある経験をしているという。

 

「8歳のころに両親が離婚し、母は家を出ました。当時はその母を恨んだこともあったんですが、大人になってから再会し、いまでは仲よくしています」

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