中西美帆 「女優の道はもうダメかも」諦め寸前で出会った作品

投稿日: 2017年02月03日 17:00 JST

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「監督さんに『感情を入れずに台詞を棒読みっぽく』と言われて、難しくてたいへんでした。だって普通、台詞は感情を込めて言うものでしょう?(笑)」

 

そう語るのは、主演映画『東京ウィンドオーケストラ』が公開中の、女優・中西美帆(28)。物語は、日本有数の吹奏楽団「東京ウィンドオーケストラ」と間違えて、アマチュア楽団「東京ウインドオーケストラ」をうっかり招いてしまったことから始まる、“1字違いで大間違い”の大事件を描いている。舞台は世界遺産・屋久島。中西が演じるのは、間違いからアマチュア楽団を招いてしまう島の職員・樋口詩織。

 

「私だったら絶対、正直に上司に打ち明けて相談すると思います。隠し通して後でバレた方が大問題だと思うから」

 

屋久島でのオールロケだが、世界遺産の風景が作品に出てくるわけではない。縄文杉も白谷雲水峡も紹介されないのに空気は堪能できる。

 

「雨が多い土地なんでけど、浄化作用があるみたいで、憂鬱で面倒くさい感じはないんです。そうそう、森の精霊ってホントにいるんですよ!土砂降りの雨の夕方に、宿のおじさんがパワースポットに案内してくださったんです。呪文のようなものを唱えるや、鳥肌が立ってきて。記念写真には光がふわっと差して、すごく不思議!」

 

そのすがすがしい空気感のおかげで映画では、上司との不倫がバレないようにしたり、ミスを隠そうと偽楽団事件を起こしたり……人間くさい何もかもが許せてしまう。一生懸命な人間のおかしさやかわいらしさを風のように爽やかに見せ、笑いを誘う秀作だ。

 

「この作品と出合う前は、悩んでいました。仕事がなくて、もう女優の道はダメかも、って。だからこそいとおしい作品になりました」

 

並行して公開中の『惑う After the Rain』(林弘樹監督)では準主役を務めている中西。悩みを乗り越え、スカッとした気分で迎えた新年。彼女の活躍が楽しみだ。

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