出産後に変化…脚本家が書き換えた『べっぴんさん』の台詞

投稿日: 2017年03月24日 06:00 JST

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「朝ドラ執筆、そして、妊娠、出産という人生の一大事が、同時期にやってきたことに驚きましたが、出産と(ドラマの)クランクインまでに時間があったんですね。そこで、チーフプロデューサーや監督ともお話しをして、出産の前までに最終回までの流れをすべて考えることにして、あとは元気な子を産もう、と。元気な子を産めたら『私は40代の希望の星になれるかも』とも思いました(笑)。それに、主人をはじめ家族のみんなが『全力で応援するから』と言ってくれましたので。これは本当に心強かったですね」

 

こう語るのは、NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』の作者で、脚本を担当する渡辺千穂さん(45)。彼女は作品の生みの母であると同時に、自身も新しい命を授かり、’16年の1月に女児の母になった。妊娠、子育てと並行した脚本執筆−−。渡辺さんと『べっぴんさん』とは、まさに「運命的な出会い」だった。

 

渡辺さんは’14年8月、フリーアナウンサーの羽鳥慎一さん(45)と2年間の交際を経て結婚。それから間もなく、NHK大阪放送局から連続テレビ小説の脚本執筆の依頼があった。ところが、番組の関係者たちと物語のテーマや展開、登場人物などについて話し合いをしている過程で、渡辺さんのおなかには新しい命が……。胎動を感じながら執筆した日々を、渡辺さんはこう振り返る。

 

「将来、子どもには『あなたがおなかにいたとき、ママはこういうお仕事をしていたの』という話をするでしょうから。子どもに何度も繰り返し見てもらえるような作品にしたい、と思って書いていました」(渡辺さん・以下同)

 

そして、昨年の1月下旬に女児を出産。約1カ月の産休をはさんで仕事に復帰した。出産を経験する前と後では、人間として、作家=脚本家として、ものの見方や考え方に大きな変化が生じた。

 

「男性の心理は女性の私にはわかりませんので、想像したり取材をして書いていました。でも、出産を経験してからは、男女の心理を問わず『ああ、こういうことか』と思ったことは多々ありました」

 

その最たるものが、わが子への母の思い。母親になった瞬間「もうこの子のいない人生は考えられない」と思ったという渡辺さんは、復帰後、脚本のある部分を書き直すことにした。

 

「書き直したのは菅野美穂さん=『はな』のナレーションです。出産前に2週目まで書いていましたけど、すべて書き直しました。出産前のナレーションも母親目線でしたけれど、私の主観というか、頭で考えたことで。出産後に読み直してみると『そうなんだけど、でも、ちょっと違う』と思うところがかなりあって書き直すことにしました」

 

すみれとさくらをはじめ劇中に登場する「母」と「子」には、母親としての渡辺さんの思いが色濃く反映されていることは想像に難くない。劇中では、すみれをはじめ「仕事」と「子育て」と両立に悩む母親たちの姿が描かれている。新生児を抱えた渡辺さんもまた、執筆と育児を両立させたひとり。連続テレビ小説の1週分は90分ドラマに相当し、締切りが近づくと徹夜をすることもあったという。

 

「そのときは一晩両親に預けました。今は仕事をしているお母さんにとって、子育てがとてもしづらい時代ですけど、私の場合、両親が近くにいてがんばってくれていますのでとても助かっています」

 

すみれと同じように、夫をはじめ家族に支えられて仕事をする渡辺さん。

 

「家族は、もうなくてはならないものですね。両親にはいつまでも元気で長生きしてほしいと思いますけど、いつかはいなくなってしまうし、娘もいつかは結婚して、子どもを産んだりするかもしれない。そして、いつかは、娘の母である私もいなくなる……。このように形は変わっていきますけれど、そこには『普遍的な幸せ』があると思います」

 

最後に渡辺さんは、クライマックスを迎えた『べっぴんさん』の見どころを明かしてくれた。

 

「第二の人生の進め方です。『第二の人生』というと、今はリタイアという感じですけど、私は、第一の人生をまっとうしたからこそ次の道へ進むことができる。新しい道が待っているとポジティブに考えています。すみれたちがどんな第二の人生を選んで、進んでいくのかに注目して見ていただけたらうれしいです」

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