話題の猫萌え映画「私は猫ストーカー」ヒロイン×原作者対談

投稿日: 2009年07月14日 00:00 JST

第1回「本物の猫ストーカーに褒められる」

image――この映画はとても可愛らしい映画で、星野さんの雰囲気にもぴったりなので代表作になるのではないでしょうか。

星野 ありがとうございます。

――原作者の浅生さんの役を星野さんが演じられるということで、事前にお二人でお話などされたのですか?

星野 事前には特にお会いしていませんが、撮影現場に浅生さんが遊びに来ていただいて初めてお会いしました。

浅生 私は直接星野さんに猫ストーカーの技を教えたりしていなかったのですが、映画の中では星野さんが猫ストーカーそのものだったので驚かされました。

星野 本物の猫ストーカーに褒められた!台本でも原作でも猫ストーカーの心得が書かれていたので、それを基にして挑戦したのですけど、ご本人からそう言ってもらって嬉しいです。

――星野さんは今回この主人公の猫ストーカー「ハル」という役柄なのですが、最初告げられた時どう思われましたか?

星野 「猫ストーカー」なんて初めて聞く単語だったので、”なんだそれは!?”と思ったのですがなんとなく可愛らしいイメージがすぐに沸いてきましたよ。実際、現場でハルミンさんとお会いして、この人が猫ストーカーなの?という感じでしたね。こんな綺麗な格好をされているのになりふり構わず猫にひっついていっちゃうんだよと監督もおっしゃっていたので、それもなんだか面白いなと思いましたね。

――実際撮影中、猫ストーカーになってみてどうでしたか?

星野 意外に楽しかったですね。猫ちゃんによってそれぞれ性格が違うのも分かりました。すぐに触らせてくれる子は構ってオーラを出して寄ってきますし、臆病な子はいくら粘っても触らせてもくれませんしね。そういうのが分かって楽しかったですよ。

――ストーリーの中でハルの恋愛がらみのシーンもありましたが、浅生さん、ご自分がモデルということでどういう風に思われましたか?

浅生 えーっと、どうなんでしょう…(笑)

星野 私は割りと原作とは違ったオリジナルな作品になるのかなと思っていたんですよね。でも出来上がって、観てみたら、監督もハルはハルミンさんその者なんじゃないかと思ったよと言っていただいたのですが、実際はどうなんでしょうね(笑)。

浅生 「猫ストーカー」を書いている時は、なるべく人に焦点を当てないように意識していたんです。人と人との距離を書くとなると、なんとなく重いストーリーになってしまうのではないかという不安があったのですが、映画の中ではその隠していた部分をすごく彫り下げていただいて、しかもとてもいい内容に仕上がっていたのでとても嬉しかったですね。

image――そもそもこの「猫ストーカー」を始めたきっかけとは何だったのですか?

浅生 平出隆さんの「猫の客」という小説を読みまして、あぁ、こういう世界があるのだなと思っていて、丁度同時期に友達の家で生まれた子猫を見に行ったら、全然貰う気はなかったのに見た瞬間に可愛すぎて引き取ることにしちゃったんです。そして部屋の中にずっといる自分のところの猫と、外を歩き回っている猫達とでは一体何が違うんだろうと疑問に思い始めて、その内外の猫達の行動が気になり始めたのです。それから外の猫達の後をつけるようになってしまったのですよ。まあその時は単純に暇だったということでしょうね(笑)。

――原作の「猫ストーカー」も読ませていただいて、素敵なエピソードがいっぱいありますよね。猫ストーカーを始めてから、新たにまた人との出会いなども生まれたりしたのですか?

浅生 そうですね。普段全く接点のないような人達と猫を通じて触れ合うことができるようになり、そういった楽しみも増えましたね。ある時、猫おじさんがいて、その人とつい街中で知り合ってしまい、そのまま一緒に猫ストーカーをしてしまいました(笑)。猫ストーカーデートですね。かなり年配の方なんですが、それからメールをいただいたりして、いつの間にかそういう繋がりも出来るようになりました。

――エピソードの中で、坊主なのか偽坊主なのか分からないけれど、星野さんと駆けずり回って二人で水を飲んだりと、すごく可笑しくもありリアリティのあるシーンが特に印象に残っています。星野さんにとってそのシーンを撮影する中で、何か特別な想いみたいなものはありましたか?

星野 諏訪太郎さんが演じていらしたのですが、諏訪さん自体が割と不思議で正体が掴みにくいような方なんですよ(笑)。私は諏訪さんに色々引きずりまわされ何だろうこの人はという目で見ているんですが、でも実はそこまで嫌じゃないという感じなんですよね。なんだかそういう変な状況を楽しんでいる私という風に演じさせていただきました。

浅生 あれは夢の中にいるような出来事だったんですけど、本当にあの通りだったんですよ。あの人がこの映画を観てくれたらいいのになと思います。「あ、これ自分のことだ!」と思ってほしいですね。

 

 

ほしの・まり★

 ‘81年7月27日生まれ 埼玉県出身 青山学院中・高・大学を卒業

‘95年NHK連続テレビ小説『春よ、来い』デビュー。同年TBS『3年B組金波地先生』で金八の娘役でレギュラー出演。’01年日テレ『新・星の金貨』で主演。’05年映画『さよならみどりちゃん』で主演、第27回ナント三大陸映画祭主演女優賞受賞。若手演技は女優として活躍中

あさお・はるみん★

’三重県出身 名古屋造形芸術短期大学ビジュアルデザイン科卒業

イラストレーター、エッセイシストとして多方面で活躍 著書『わたしは猫ストーカー』が映画化された
シネマート新宿にて絶賛公開中!NAGOYAシネマテーク、京都みなみ会館、広島・横川シネマ、ほかにて全国順次公開!

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