有森也実 映画『たとえば檸檬』の少女時代の母親との関係から、境界性パーソナリティ障害に陥る主人公、香織を熱演

投稿日: 2012年12月18日 00:00 JST

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母は私を愛しているのだろうか、私は母を正しく愛せるだろうか……。歪んだ愛と憎しみの間で依存し合う、母と娘の姿を描いた映画『たとえば檸檬』。有森也実は、少女時代の母親との関係から、境界性パーソナリティ障害に陥る主人公、香織を演じた。

ありもり・なりみ☆

67年12月10日生まれ、神奈川県出身。84年、ドラマ『中卒・東大一直線もう高校はいらない!』(TBS系)で女優デビュー。代表 作に映画『キネマの天地』(86年)、ドラマ『東京ラブストーリー』(フジテレビ系)、舞台『放浪記』などがある。13年1月12日(土)放送の土曜ワイ ド劇場35周年特別企画『温泉○秘大作戦!○12』(ABC・テレビ朝日系)に出演。

映画『たとえば檸檬』

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監督/片嶋一貴
12月15日(土)~、シネマート六本木にてロードショー
© 2012 DOGSUGAR

 

――作品を拝見して、香織という女性を演じるのはすごく難しかったのでは……と思ったのですが。
image「境界性パーソナリティ障害について今回、初めて知りました。自分では大丈夫と思っていても、子供のころの経験で消化できないものがある人って、たくさんいると思うんです。ですから、香織はごく平凡な女性ではあるけれど、自分の精神のバランスがうまくとれないながら生きている、という認識で演じました」

――境界性パーソナリティ障害について、勉強をされたんでしょうか?
「脚本家の先生のお知り合いの方に、境界性パーソナリティ障害の方がいらっしゃったので、その話を聞いたり、本を読んだりして勉強しました」

――脚本を読んだときの感想をお聞かせください。
「母を愛せない、子を愛せないということが、私には理解できませんでした。その部分を消化するのは難しいな、と。自分では理解はできないけど、台本を手がかりに演じていきました」

――香織は強烈なキャラクターなので、撮影が終わっても、役が抜けないということはなかったですか?
「思い入れのある作品なので、演技に関しては『もうちょっとああすればよかった』とは思いました。でも、役が抜けないとういことはなかったです」

――「思い入れのある作品」と考える理由とは?
「片嶋一貴監督とは『小森生活向上クラブ』(08年)で初めて、ごいっしょに仕事をして。それから会う機会があるたび『映画を作りたいね』という話をしていました。テレビドラマや舞台ではない、映画ならではのものを、という話をしていて。そういう経緯があって生まれた作品だったので」

――香織を演じていていちばん大変だったことは何ですか?
「自分の今までやってきたイメージとすごくかけ離れている役だったところです。表現の幅がすごく狭く、その中で起伏を出すというのは難しかったですね」

――過激なセリフもありましたね。
「それは抵抗がなかったんですけど、自分を投影するものがなかったので、演じていて苦しいことのほうが多かったです。演じることが女優の仕事ではあっても……。香織が持つ孤独感を考えたときに、精神を保つためには、ああいう風に攻撃的に生きていくしかないのかなと思ったり」

――片嶋監督からは、具体的にどのようなアドバイスがありましたか?
image「監督は、すごくウエットさを排除した演出が上手な方で。香織に関しては、めそめそしたり、ジメジメしたりしない、強くあろうとする姿を要求されました」

――たしかに香織は、弱いけれど強い人でしたね。作品のトーンも冬という感じがして、公開時期にぴったりのような気がしました。
「シネマート六本木で公開されるんです。映画の中でもバブルについて触れていますけど、80年代、ちょうどバブルの時代に私たちが遊んでいた場所で公開するんですよね(笑)。以前は映画館ではなくディスコだった場所で、『巡り巡ってここで公開されるんだな』と。そういう懐かしさを感じられる場所でもあるので、ぜひ劇場に遊びに来ていただければうれしいです」

――有森さんが思う、この作品の魅力をお聞かせください。
「私は、映画や舞台を見たり、小説を読んだりして感動するのは、自分の中で自問自答してもしっくりした答えが出ずに堂々巡りしているとき、その気持ちをふと、解き放してくれるような作品に出会ったときなんです。この作品も、そういう作品になるんじゃないかと思います。楽しいエンターテインメントではないけれど(笑)。『母性』というものを正面から描いた作品なので、見た人に何か感じてもらえて、前向きになってもらえたらうれしいです」

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