三上智恵監督 オスプレイの配備を止めようとした沖縄の人々による抵抗の記録が映画に

投稿日: 2013年09月03日 00:00 JST

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「オスプレイ配備に反対してきた沖縄の人たちを追った映画ですが……私自身、いまだに見るのがつらいんです」
’13年に劇場公開されるドキュメンタリー映画の中でも、屈指の名作との呼び声の高い『標的の村』。三上智恵監督の本業は、沖縄・琉球朝日放送(QAB)のキャスターだ。
 
「QAB開局は、米兵3人が12歳の少女を襲った暴行事件のあった、’95年。あのとき沖縄の人たちは、少女の訴えに『今度こそ米軍基地を減らすんだ、なくすんだ』と立ち上がりました。私たちも、基地問題だけはどこよりも懸命に報じようと、信念を持ち放送を始めました。ですが……」
 
じつは’12年9月、この映画と同じタイトルの30分のドキュメンタリー番組が、全国ネットでオンエアされた。
 
「すごい反響で、賞もたくさんいただきました。それでも10月1日、沖縄にオスプレイは配備されてしまいました。オスプレイは単に事故が多く危険だからだけじゃなくて、象徴なんです。’95年の、あのいたましい事件から、沖縄の人々がどう抵抗し、私たちメディアがどう報じたのかが問われている中で、むざむざとあの日を迎えて……だから、私自身の敗北感がいっぱい詰まった映画なんです」
 
オスプレイ配備直前の’12年9月29日。台風17号の暴風の中、多くの人が普天間基地のゲート前に座り込んだ。同基地内には居住施設はほとんどない。迎え入れる側の兵士が基地に出勤できなければオスプレイを止められるのではと、住民たちは最後の手段として自らの身を投げ出したのだ。22時間にわたっての完全封鎖。はたしてその結末は、強制排除に乗り出した警察との激しい衝突だった。
 
「東京のマスコミはじめ、30台ものカメラが取材に来ていました。それなのに、あの衝突、泣きながら排除される人たちの姿は、まったくといっていいほど報じられませんでした。だから私は、この敗北感が詰まった映像の映画化を企画したんです。1人でも多くの人に見てもらい、そしてその人に考えてほしいんです。映像に収められた、泣き崩れた沖縄の人々が、いったい誰と闘っているのかを」
 
■プロフィール
みかみ・ちえ☆’64年8月13日生まれ、東京都出身。’87年、毎日放送に入社。’95年、琉球朝日放送に移籍。現在は同局のニュース番組『Qプラス』(毎週月〜金曜・午後6時25分〜)でキャスターを務める。
 
■告知など
映画
『標的の村』
 
監督/三上智恵 ポレポレ東中野にて公開中。全国順次公開。公式HPhttp://www.
hyoteki.com/© 琉球朝日放送

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