VS PANTA氏:①出会いは女子大生時代

投稿日: 2013年02月09日 00:00 JST

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天賦の才と美を兼ね備えた歌うドラマーにして、次世代女性アーティストのアイコン、シシド・カフカ。縁の深いゲストを迎え、人生や思想、そして愛について語り尽くす対談連載『アイノカンジカタ』、4回目は日本ロック界の重鎮、頭脳警察のPANTA氏と魂の”対バン”を繰り広げる。

 

●出会いは女子大生時代

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—— 一見、接点のなさそうな2人だが、その出会いはカフカが大学1年生、ガールズバンド「THE NEWS」にドラマーとして加入したばかりの頃にさかのぼる。T-REXのギターボーカル、マーク・ボランの命日である916日に毎年開催されているライブイベント「グラムロックイースター」で共演したことがきっかけだった。

 

シシド・カフカ(以下:カフカ)「そのときは、PANTAさんがどんな方かちゃんと存じ上げていなくて」

 

PANTA「だってあのときね、俺ゲイリー・グリッターなんですよ。リーゼントにキラキラの衣装着て。もうひどい格好ですよ(笑)」

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カフカ「こんな大きいクシ出して、髪をとくところからライブが始まるんですけど」

 

PANTA「だからそういうところがファーストインプレッションというか」

 

カフカ「最初はライブハウスでリハーサルをしたんですけど、そのときにPANTAさんをお見かけした映像はいまだに残っていますね。ギターをハードケースに3本くらい入れていて、相変わらず全身真っ黒の出で立ちで。『あっ、なんだろうこの人、視覚的には強いけど感覚的に柔らかい』みたいなことを思った記憶があります」

 

PANTA「あー。まだちょっとスレンダーだった時だと思うんですよね(笑)」

 

——当時の写真を見ると、そんなPANTAにもカフカは物怖じしていないように写っている。「最初に普通に出会ってしまったがゆえじゃないかな」とカフカ自身が分析する一方で、共演したPANTAは「脅威」だったと振り返る。

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PANTA「やっぱり脅威ですよ。こういう存在はいませんし。この子がどう成長して、どう世の中に出ていくのかなと気になって何回かボールを投げてみたんですよ。でも本人に有名になりたい、とかそういう欲求が全くない。本来女の子ならセンターでボーカルをやりたいでしょ?でも、ドラムで控えめなんだよね。美形な女の子だからちやほやされただろうけど、よくここまでストレートにまっすぐに育ったなって思った。本当に恐ろしいくらいまっすぐですよ。もちろん自分の核というものを持っていてね、どこかへふらふら行くわけでもなく、かといって自分と違う人達を排除するわけでもなくね、どんどんどんどん周りを取り込んでいくっていうね。それはまあ、スターの絶対条件なんですけど、それはもう天性のものですよね」

 

カフカ「自分ではわからないですねえ」

 

PANTA「わからないよな。でも潜在的に自覚しながら育ってきていると思うんだよ。ドラムってキャッチャーなんだよね、ボーカルがピッチャーで。ドラムで参加してもらうようになって、けっこうキャッチャー任せにしているところもありましたね」

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カフカ「そういうところが”大きい”ですよね。私なんてはっきり言って何もないじゃないですか。なのに任せてくださって……そういう意味で、学んだことも多くありますし、気さくっていうのはちょっと違う気がしますけど、なんだろう、目線とかもすごくフランクに話しかけてくださって」

 

PANTA「合わせたからね(笑)」

 

カフカ「そうだったんですね、失礼しました(笑)」

 

●日本の音楽界の底上げをしてしまったカフカ

 

——「頭脳警察」は強いメッセージ性を持った音楽と過激なステージパフォーマンスで、日本のロック界では伝説的な存在だ。その頭脳警察を結成し、以来ずっとボーカルを務めるPANTA10代で共演したという経験はカフカにどんな影響を与えたのだろうか。

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カフカ「セッションをすごくたくさんやらせていただいているので、そういう意味で度胸はついたのかな?」

 

PANTA「もともと度胸あるよ、あなたは。でも頭脳警察とかそういう過激なイメージのステージは一緒にやっていないから、彼女の中ではグラムロックの俺しかないんじゃないかな」

 

シシド「そうです。それはあります。そういう視点から見るPANTAさんはすごくファンキー。エンターテイメントですね。選ぶ衣装にしろ、MCにしろエンターテイメントだなって」

 

——ドラムのサポートメンバーとして何度もセッションを重ねていたあの頃から数年が経ち、2人はお互いにソロシンガーとして再会する。カフカのデビューライブを観たというPANTAはその出来を絶賛。

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PANTA「完璧でしたね。なんという素晴らしさ。ドラムを離れて1人で前に出てきてアコースティックを歌ったときも、こんなに歌上手かったっけ?っていう。一緒にカラオケなんか行ったことありませんから、底力を知らなかったわけですよ。俺はまだ上っ面しか見てなかったんだなっていう。以前シャキーラが好きだったことがあって、シャキーラのちょっとアラブっぽい旋律なんだけど、『ラテン語わかるよな?エスパニョールわかるよな?』って言って、ちょっと訳してもらったこともあるんですよ。口頭で。そういう才能もあるんですよ。思いっきりラテンでアルバム全部やっちゃってもね。アギレラなんかもやってるじゃないですか。英語バージョンとラテン語バージョンと」

 

カフカ「そうなんですか?」

 

PANTA「だってアメリカなんてほとんどラティーノじゃない。英語よりもラティーノの方がニューヨークは通じるじゃない。だからそういう意味でラテン語でやるのもありかなっていう。だからこういう、引きの強い形で彼女を世の中に出してくれたのは、プロデューサーさんとかスタッフさんにも感謝ですよ。昔から彼女はモードロックやりたいとか、かなりハイレベルなことを言ってたんですよ。でもそれじゃあ業界的に通じないんじゃないかなと思っていたんですよね。今の日本の音楽状況からすると、あまりにも引きが弱い。でもそれを実現させた上にこんなに引きの強い形で出てきてくれた。日本の音楽を底上げしますよね。むちゃくちゃ意義のあることですよ。成功するにしてもしないにしても、とにかくハードルを上げてしまったということだと思うんですよね」

 

カフカ「なんか怖くなってきました(笑)」

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続く

 

シシド・カフカ ニューシングル 『music』 2月20日(水)発売 

image初回限定盤(CD+DVD) 1,800円(税込)

CD

1.music

2.リカバリー

3.無敵のロックスター

DVD(30分収録)

1.music MV

2.2012.09.19 デビュー記念ライブ「愛する覚悟」ダイジェストムービー

 


image通常盤(CD)1,200円(税込) / 8Pブックレット付き

CD

1.music

2.リカバリー

3.無敵のロックスター

Bonus Track

4.music(Demo version)

 

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