海外で「ドラえもん放送禁止運動」が広がっている3つの理由

投稿日: 2016年11月03日 06:00 JST

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みなさん、こんにちは。いまインドとパキスタンで、藤子・F・不二雄原作の日本の人気テレビアニメ「ドラえもん」に対する放送禁止運動が広がっているのをご存じでしょうか。ドラえもんといえば「クレヨンしんちゃん」などとともに、日本のコンテンツ輸出を牽引してきた主役。それだけに、驚きのニュースといえるでしょう。

 

ただその理由というのが単なる日本アニメの排除といった単純なものではなく、よく聞いてみると「なるほど、そういう観点もあったのか!たしかにそうかもしれない」と賛同したくもなる理由だったのでここにご紹介したいと思います。

 

まず第1の理由は、ドラえもんが「他力本願を助長する」という点です。主人公ののび太は自分の問題を自分で解決しようとはせず、すぐドラえもんに助けを求めます。それを受けてドラえもんは4次元ポケットから飛び出す秘密道具で、どんな問題でも解決してあげます。このように自分で努力しようとせず、他人にすぐ頼ってしまう考え方がドラえもんによって植えつけられているのではないか、というのがひとつ目の理由です。

 

第2の理由は「のび太の性格に問題がある」という点です。パキスタンで今回ドラえもんの放送禁止を訴えた議員たちの家庭訪問調査によると、「ドラえもんを見たことによって子どもがのび太のように宿題をしようとせず、親や教師に対して失礼な言葉遣いをしたり逆らったりするようになった」という複数の証言が得られたそうです。

 

またある分析によると、ドラえもんがのび太に秘密道具を渡すと、のび太は必ずと言っていいほどその道具を試すことでお母さんを困らせているとのこと。ドラえもんを見た子どもたちがそれを見習ってしまうのではないか、というのが放送禁止を支持する側の言い分です。ちなみにジャイアンがのび太を殴ったりイジメたりするシーンも、暴力的でイジメを助長しているということで問題視されているようです。

 

最後の第3の理由もまたのび太と関わっているようです。のび太がクラスメートのしずかちゃんに「大好き!」と公言したり「家においでよ」と口説く誘い方など、子どもには不適切とも言えるようなセリフを発するシーンがあるとのこと。それが宗教上・社会道徳上、問題があるという点です。このような大胆ともとれるセリフは日本のアニメ作品全般に見られる傾向で、私も日本に来て初めて日本のアニメを見たときはそのセリフやビジュアルの過激さに驚いたものです。

 

ちなみに韓国で「クレヨンしんちゃん」が放映されたときも波紋を呼びました。目上の人や親を敬う儒教文化が強い韓国では、しんちゃんが親に失礼な態度をとったり悪意のないふざけた行動だとはいえ、お尻を出したりといった下品とも受け取れるシーンが不適切だと判断。結果、モザイク処理されたりカットされたりしたことがありました。

 

話を戻しますと、パキスタンやインドでは10年ほど前からドラえもんが放映され、子供たちの間では絶大的な人気を誇ってきました。そのあまりの人気の高さから、パキスタンでは毎日のように放送されているようです。そのぶん子供の教育への影響も大きいということで、今回の放送禁止運動につながったと思われます。

 

最初聞いたときは冗談のような話でしたが、私はその理由を読んでいくなかで納得し、最後は同情の気持ちが高まってきました。日本のみなさんは今回の放送禁止運動、どのようにお考えですか。

 

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ジョン・キム

'73年韓国・大邱生まれ。19歳で日本へ国費留学し、ハーバード大、慶應義塾大など世界の大学を渡り歩く。組織に縛られない「ノマドワーカー」の代表的存在として注目を集め、社会人版「キムゼミ」には多くの人が詰めかける。『媚びない人生』(ダイヤモンド社刊)、『来世でも読みたい恋愛論』(大和書房刊)など著書多数。
 

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