第11回 「助けたい症候群」にかかっていると、幸せな恋愛ができないーー共依存の関係から抜け、愛し愛される関係を創るために

投稿日: 2015年04月21日 00:00 JST

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斎藤芳乃(さいとう よしの)プロフィール

マリアージュカウンセラー。女性の恋愛・結婚の問題を解決する心の花嫁学校マリアージュスクール主宰。「自尊心」の大切さを訴え、潜在意識にある不幸の根本的な原因を見抜き、現実を変化させる心の専門家として活躍中。東京・大阪・名古屋で開催される講座には、7000人以上の女性が参加。北海道や沖縄のみならず海外からも受講者が訪れる。また個人セッションの申し込みは、予約受付開始から5分で満席となる人気ぶりを博している。著書に『一週間で自分に自信を持つ魔法のレッスン』(SBクリエイティブ)、『運命の人と結婚する方法はシンデレラが教えてくれた』(マガジンハウス)。著者公式ブログにて、クライアントの実際の体験談や、潜在意識の書き換え方を日々更新中。9月に新刊『恋愛レッスン~永遠の絆のつくりかた』(SBクリエイティブ)を上梓した。

助けてあげなければならない…共依存の始まり

こんにちは。マリアージュカウンセラーの斎藤芳乃です。

 

近年、「デートDV」や「モラルハラスメント」という言葉が一般的にも知られるようになってきましたね。

実はこうした、お付き合いしている男性やご主人からの、肉体への暴力や言葉の暴力に苦しむ女性が増えています。

けれども他人には「それは酷い」「明らかにそれは馬鹿にされているんじゃない?」「大事にされてないよね」と思えるのに、なぜかそういう男性を受け入れてしまう…そんな女性も多いんですね。

 

こういった辛い関係に陥りがちな女性の場合、決して特別な環境に育った人ばかりではありません。

親に虐待を受けることなく育ち、順調に就職をして自立もしていて…という女性でも、気づかないうちに問題のある男性を自ら引き寄せてしまうことがあるのです。

助けてあげなければならない…共依存の始まり

そういう女性たちの心の底には、こんな気持ちが隠されています。

それは、「好きな人を助けてあげなければ」という義務感です。

愛する人に対して抱く気持ちの中には、「優しくしてあげたい」「気分よくしてあげたい」といったさまざまなものがあるのですが、中でも強いのが「相手を助けてあげたい」という気持ちなんですね。

特にそういう気持ちの強い女性は、もともとが優しい性格の持ち主です。

小学生の頃、クラスで困っている子がいたら真っ先に声をかけて、「○○ちゃん大丈夫?」と言ってあげたり、一緒に先生のところへ相談しに行ってあげたりしていたような人ですね。

こういう女性の多くは、親から「人に優しくしなさい」「困った人がいたら助けてあげなさい」ということを教えられ育ってきました。実際に親がボランティアや慈善事業など、「人を助ける」ことに関わっていることも多いんですね。

そのため、誰かを助けることが当然の行為になっていますし、「人を助けることの素晴らしさ」「人に感謝されることの喜び」も充分に知っているのです。

 

しかし、ここに問題の根っこが存在します。

こういう人の場合、「相手を助ける」行為そのものに、自らのアイデンティティを見出すことになりがちです。そのため、誰かの役に立っていなければなんとなく満たされなかったり、わざわざ困っている人を見つけ出し、その人を助けてあげることでしか自分の居場所を見つけられなかったり、ということになってしまうのです。

 

その傾向は、恋愛においても強く表れます。

わざわざ困っている男性を見つけては世話を焼くなど、「一方的に尽くす関係」ばかりを選ぶようになるのです。

助ける恋愛は、どこかで歪みを生じさせる

相手を助けることにばかり一生懸命になると、自己犠牲に気づかなくなります。

相手の役にたちたい、喜ばせたい、一緒に問題を解決したい…と強く願っていると、「自分が抱え込まなくてもいい問題」さえも、引き寄せてしまうようになるんですね。

 

実際にあったクライアント様の例を挙げてみましょう。

その女性がお付き合いしていたのは、多額の借金を抱える男性でした。

彼女は彼との間に、「一緒に返済し終えてから結婚する」という計画を立てていたのですが、冷静に考えれば、男性の借金は、彼女自身には関係のないことです。彼が頑張って自力で完済し終えたところで、彼女を妻として迎えるのが自然な流れでしょう。

けれど彼女は、彼を助けることが愛であると思い込んでいたために、自分の人生に関わりのない借金まで背負うようになってしまったのです。

 

また、別のクライアント様は、お付き合いしている男性から、繰り返し暴力をふるわれたり、暴言を吐かれていました。そんな状況でも、彼女は「私がちゃんと彼のことを理解してあげないと」といって、相手をかばおうとしていたのです。

普通に考えたら、いくら仕事でストレスを抱えていたとしても、それが女性に対する理不尽な暴力や暴言として表に出るのであれば、不適切な相手と判断して離れていくべきです。しかし、ここでも「相手の役に立ちたい」と思うあまりに、自分が理不尽な行為を受けていることに気づかなかったのです。

 

こうした「助けたい症候群」の女性たちは、助けることで愛情を確認しようとします。

そのため、助ける必要のない男性や、自分をエスコートしてくれる男性には特別な愛情を感じることはなく、わざわざ自分に負担を強いるような問題を抱えた男性にばかり魅力を感じるようになるんですね。

「助けてもらいたい」と依存的になっている幼い男性と、助けなければならないと使命感を持っている女性とが、磁石のN極とS極のように引き合ってしまうのです。

 

しかし、こういう関係の場合、初めから女性の方が「助けたい」という気持ちで「相手を背負おう」としていますから、男性もそれに甘えてしまい、男性が自立できなかったり、男性が抱える問題を改善できないことも多いのです。

そして、「助けること=愛」と思っていると、「助けられなかった自分」に罪悪感を感じ、別れたくてもなかなか別れられない…そのため、助けても助けても問題が発生し、苛立つ男性から暴力や暴言を受けるなど、女性が我慢するだけの苦しい関係になることも少なくないのです。

 

■助けることは愛ではない、自立した関係こそが愛

こうしたケースを改善していくためには、自分自身の思い込みを外していくことが最優先となります。

そのポイントは2つあります。

 

まずひとつめが、「助けることが愛である」という思い込みを変え、「助け合うことが愛である」というように、2人の意識を対等に持っていくことです。

確かに、人を助けるのは素晴らしいことです。でも恋愛や結婚といったパートナーシップは、どちらかが一方的に与えるものではなく、お互いが足らないところを補い合ってこそ成立するものです。

 

助けるだけではなく、助けも受けながら、お互いに出来ることを与え合っていく、という意識が大切なんですね。

もしも与えることにばかり意識が向いている場合は、あえて「助けを受け取る」ことに慣れる練習をしてみましょう。

自分が出来ないことは相手に進んでお願いしてみたり、相手が得意なことは任せるなど、「何かをしてもらう」ことに自分を馴染ませるようにするのです。

こうして、「与えられることでも愛を深められる」ということを新しい習慣としていきましょう。

 

もうひとつのポイントは、「大人として自立した関係を作る」ということです。

子どもの頃の私たちは、誰かに世話をしてもらわなければ生きていけない存在でしたが、大人になると、多くのことが自分でできるようにならなければなりません。

就職して自活することもそうですし、感情をコントロールして他人とうまくやっていくこともそうです。

しかし中には、大人になってもそれが出来ない人もいます。そういう人に対して、「出来ないなら助けてあげる」と甘やかしてしまったのでは相手のためになりません。「ここまではいいけど、ここから先はダメ」とはっきりと線引きをして、相手を自立した大人として扱うことが大切なんですね。

 

助けてあげることで、「自分は相手に必要とされてるんだ」という気持ちを満たすことはできても、それが相手の人生にとって本当に良いこととは限りません。

陰から相手のことをサポートしてあげたり、相手が自ら動くようになるまで待つことも、紛れもない愛情の表現なのです。

だからこそ、助けないことに罪悪感を抱く必要はないのです。

 

2人が大人の人間として対等にお付き合いできるようになる――そういう関係を築くことができれば、幸せにグッと近づくことを覚えておいてくださいね。

 <<幸せに対する罪悪感、どれくらい持っている?――

『恋愛レッスン~永遠の絆のつくりかた』

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・価格:1,404円(税込)1,300円(税抜)
・発売日:2014年09月29日頃
・出版社:SBクリエイティブ
・サイズ:単行本
・ページ数:223p
・ISBNコード:9784797380200

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