本年度No1の獰猛な映画体験!GW公開『セデック・バレ』

投稿日: 2013年02月11日 00:00 JST

本作はほぼ無名の俳優たちをメインの役柄に起用したにも関わらず台湾でメガヒットを記録し、第48回台湾金馬奨にて最多11部門にノミネート、見事グランプリを受賞。観客投票賞でもグランプリに選ばれたほか、助演男優賞、映画音楽賞、音響効果賞を獲得した。2011年ヴェネチア国際映画祭のワールドプレミア上映では世界の映画人たちから注目を集め、アカデミー外国語映画賞台湾代表作品にも選出された。

さらに、ここ日本でも2012年3月に開催された第7回大阪アジアン映画祭では、4時間36分の完全版(台湾ドメスティックバージョン)での上映が大きな話題となり、圧倒的な支持を得て観客賞に輝いた。

ウェイ監督からの強い希望を受け、劇場公開でも完全版での上映が決定した。本作のタイトル『セデック・バレ』とは“真の人”を意味するセデック語。これは死を覚悟しながら、それぞれが信じるもののため戦った者たちの命の尊厳を問う物語である。その生き様に全身が打ち震えるだろう。

 

【ストーリー】
■第一部:太陽旗
台湾中部の山岳地帯に住む誇り高き狩猟民族・セデック族。その一集落を統べる頭目の子モーナ・ルダオは村の内外に勇名をとどろかせていた。1895年、日清戦争で清が敗れると、彼らの暮らす山奥にも日本軍が押し寄せ、平穏な生活は奪われていく。日本の統治が始まって35年、頭目となったモーナは依然として日々を耐え抜いていた。そんな中、日本人警察官とセデック族の一人が衝突したことをきっかけに、長らく押さえ込まれてきた住民たちが立ち上がり…。

■第二部:虹の橋
霧社公学校を襲撃したセデックの決起部隊の手によって、戦う術を持たない多くの日本人は女子供の区別なく命を奪われた。日本軍は直ちに報復を開始。山岳地帯の地の利を活かして戦うセデックの前に苦戦を強いられるが、圧倒的な武力を誇る日本軍と警察を前に、セデックの戦士たちは一人また一人と命を落としていく。男たちが絶望的な戦いに挑むなか、セデックの女たちもまた選択を迫られ、それぞれが信じる道を選ぶことに。決着のときは近づいていた…。

【キャスト】
■モーナ・ルダオ(壮年)役:リン・チンタイ(林慶台)
宜蘭県南澳郷金岳部落出身のタイヤル族。現地教会の牧師であり部落の長としても人々から尊敬を集めている。部落発展に尽力しているほか、金岳文化伝承を推進し、先祖が残した民話や民族の精神を子孫へ伝承しようとしている。本作が初の映画出演。

■タイモ・ワリス役:マー・ジーシアン(馬志翔)
父親はセデック族タウツァ出身。俳優としてワン・シャオディー監督のテレビドラマ『大醫院小醫師(原題)』(00)で頭角を現し、『孽子 (原題)』(03)、『赴宴(原題)』(03)では金鐘奨最優秀助演俳優賞にノミネート。脚本家、監督としても活躍しており、『十歳笛娜的願望(原題)』(07)で金鐘奨最優秀ミニドラマ部門脚本賞受賞。『生命関懐系列一説好不准哭(原題)』(08)で金鐘奨最優秀ミニドラマ部門最優秀監督賞を受賞。監督・脚本を務めた『看見天堂(原題)』(10)では金鐘奨8部門にノミネート。映画出演作に、シルヴィア・チャン監督作『20.30.40の恋』(04)、『Orzボーイズ!』(08)など。現在、霧社事件の翌年に台湾の嘉義農林高校が甲子園に出場し準優勝した実話を描いた映画『KANO(原題)』を撮影中。

■小島源治役:安藤政信
1975年5月19日生まれ。北野武監督作品『Kids Return  キッズ・リターン』(96)でデビューを飾り、日本アカデミー賞、報知映画賞など多数の新人賞に輝いた。その後、本広克行、深作欣ニといった有名監督の作品に出演を重ねる。『バトル・ロワイアル』(00)での殺人鬼から『サトラレ  TRIBUTE to a SADGENIUS』(00)での孤独な天才役まで、その演技の幅は広く、端正な容姿を備えた実力派俳優として活躍している。李相日監督作『69 sixty nine』(04)、蜷川実花監督作『さくらん』(07)、三池崇史監督作『スキヤキ・ウエスタンジャンゴ』(07)、中国の巨匠チェン・カイコー監督作『花の生涯~梅蘭芳~』(08)、石井克人監督作『スマグラー  おまえの未来を運べ』(11)など、代表作は枚挙にいとまがなく、ジャンルも多岐に渡っている。

■鎌田彌彦役:河原さぶ
広島県出身。1965年東映演技研修所入所。70年からテレビドラマを中心に活躍。代表作はNHK大河ドラマ『義経』(05)をはじめ、『警部補・古畑任三郎』(94)、『医龍2~Team Medical Dragon~』(07)、映画では『白鳥麗子でございます!』(95)、『13階段』(03)、『キャタピラー』(10)など多数。

■高山初子(オビン・タダオ)役:ビビアン・スー(徐若瑄)
母親が苗栗県泰安郷龍山部落出身のタイヤル族。タイヤル族名はBidai Syulan。15歳の時、『少女隊』のメンバーとしてデビューして以降、アジア各地で活躍。日本でもTV番組への出演で人気タレントとなり、アジア人歌手として唯一となる200万枚のCDセールスを記録、紅白歌合戦にも出場した。歌手活動のみならず女優としての活躍も目覚しく、近年は中国、香港、台湾の映画に出演。代表作はジャッキー・チェンと共演した『アクシデンタル・スパイ』(01)、ロビン・リー監督作『靴に恋する人魚』(05)、フォン・シャオガン監督作『狙った恋の落とし方。』(09)、ホウ・チーラン監督作『ジュリエット』(10)など。

■川野花子(ナビン・タウイ)役:ルオ・メイリン(羅美玲)
タイヤル族名はYokyuUtaw。新竹県尖石郷北徳拉曼部落出身。看護士だった彼女は歌うことが大好きで2001年に出場したコンテストで優勝し、歌手デビュー。近年は演技活動に積極的で、ミュージカルやテレビドラマで活躍。本作が映画初出演となる。

■モーナ・ルダオ(青年)役:ダーチン(大慶)
宜蘭県南澳郷澳花部落出身のタイヤル族。幼い頃から父親の厳格な訓練を受けており、狩りや山での生活は朝飯前。狩人のような鋭い目つきに監督が魅了され、多数の候補者から主役に抜擢された。本作への出演で俳優としてのスタートを切り、テレビドラマへの出演など新たな世界で飛躍している。

■花岡一郎(ダッキス・ノービン)役:シュー・イーファン(徐詣帆)
花蓮県萬榮郷明利村出身のタロコ族。中国文化大学芸術研究所音楽系を卒業後、演劇の世界で活躍。『隔壁親家(原題)』、『双城恋曲(原題)』、『渭水春風(原題)』など、台湾で有名なミュージカルに多数出演。マー・ジーシアンが監督を務める『飄揺的竹林(原題)』(11)にも出演している。

■花岡二郎(ダッキス・ナウイ)役:スー・ダー(蘇達)
ツォウ族、セデック族、漢民族の血を引く。幼い頃から演劇を好み、台北芸術大学に進学。卒業後は舞台劇を中心に活躍。日本を代表する演劇人・鈴木忠志が渡台して演出を務めたミュージカル『椿姫-何日君再来』(11)にも出演。脚本家、監督としても活躍。

■佐塚役:木村佑一
1963年生まれ、京都府出身。吉本興業所属の芸人として人気を集めると同時に、数多くのテレビドラマや映画に出演。俳優としての代表作は『誰も知らない』(04)、『ALWAYS  三丁目の夕日』(05)、『ハナミズキ』(10)、『少年メリケンサック』(08)。監督作として『ニセ札』(09)、『ワラライフ!!』(10)、『オムライス』(11)がある。

■江川博道役:春田純一
1955年生まれ、福岡県出身。千葉真一が主宰するジャパンアクションクラブ (JAC)の1期生として入団し、その後多数の映画、ドラマに出演。主な出演作は「忠臣蔵」(04)、『男たちの大和/YAMATO』(05)、『同じ月を見ている』(05)、『ハチミツとクローバー』(06)、『炎神戦隊ゴーオンジャーBUNBUN!BANBAN!劇場BANG!!』(08)、「官僚たちの夏」(09)、「天地人」(09)、『旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ』(09)、『SP野望篇』(10)、『ラーメン侍』(11)、『SP革命篇』(11)などがある。

■マホン・モーナ役:ランディ・ウェン(温嵐)
新竹県尖石郷馬里光部落出身。タイヤル族名はYungai Hayung。コンテスト出場がきっかけでデビュー。その歌唱力には定評があり、CDの売上も好調。本作で映画初出演。

■タダオ・モーナ役:ティエン・ジュン(田駿)
花蓮県秀林郷出身のセデック族で、ジムのトレーナー。父親はセデック文化の振興に尽力しており、先祖の文化への理解を深めることができると、息子の映画出演を望んでいた。

■パワン・ナウイ役:リン・ユアンジエ(林源傑)
南投県仁愛郷眉原部落のタイヤル族。南投県立北梅国民中学レスリング部元主将で、全国大会での優勝経験もある。演技の才能は天性のもので、本作での演技はジョン・ウーも絶賛。

■小島の妻役:田中千絵: ※特別出演 
東京都出身。17歳の頃、テレビドラマ『美少女H』でデビュー。『頭文字[イニシャル]DTHEMOVIE』(05)に出演後、活動の拠点を台湾に移す。2008年、ウェイ監督が彼女の中国語ブログを見たことがきっかけでオーディションを受け、『海角七号/君想う、国境の南』のヒロイン友子役を射止める。映画が爆発的な大ヒットとなり、それ以降中国、香港、台湾のテレビドラマや映画に出演。代表作に『對不起,我愛你(原題)』(09)、『愛到底(原題) 』(09)、『愛情36計(原題)』(09)などがある。

 

【スタッフ】
■脚本・監督:ウェイ・ダーション(魏徳聖)
1969年生まれ。林海象監督作『海ほおずき』(96)、エドワード・ヤン監督作『カップルズ』(96)、チェン・グオフー監督作『ダブル・ビジョン』(02)をはじめ、93年から02年までの間、多数の映画やテレビ番組に携わる。同時に自らも多数の映像を制作し、99年『七月天(原題)』でバンクーバー国際映画祭ドラゴン・タイガー賞特別賞を受賞。08年の監督作『海角七号/君想う、国境の南』では台湾史上最大のヒットを記録。金馬奨で最優秀台湾映画賞、観客賞、最優秀助演男優賞など6部門を制し、ハワイ国際映画祭作品賞、アジア海洋映画祭イン幕張グランプリなど国際映画祭でも多数の賞を受賞した。『海角七号~』の成功によって長年企画を温めていた本作が完成し、第68回ヴェネチア国際映画祭への出品を果たす。

■製作:ジョン・ウー(呉宇森)
中国に生まれ香港で育った、国際的に活躍する映画監督。独特の暴力美学でその地位を確固たるものにした。86年の『男たちの挽歌』で香港電影金像奨最優秀作品賞と金馬奨最優秀監督賞を受賞。チョウ・ユンファと再びタッグを組んだ『狼/男たちの挽歌・最終章』(89)では香港電影金像奨最優秀監督賞を受賞。その後、ハリウッドへ進出してメガホンをとった『ブロークン・アロー』(96)、『フェイス/オフ』(97)、『M:I-2』(00)が大ヒット作となった。アジア映画界へ舞い戻り、20年来の夢を実現させた『レッドクリフ  Part I』(08)、『レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―』(09)は全世界の注目を集め、アジア各地でヒット。近年ではアジアの優秀な映画人育成に力を入れており、プロデュース業も行っている。

■製作:テレンス・チャン(張家振)
1949年生まれ。中国、香港、台湾、及びハリウッドを股に掛けて活躍するプロデューサー。『狼たちの絆』(91)、『ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌』(92)などで、ジョン・ウーとその後20年来に渡るパートナー関係の基礎を築いた。ジョン・ウーのハリウッド進出後の作品『ブロークン・アロー』(96)、『フェイス/オフ』(97)、『M:I-2』(00)などでもプロデューサーを務めている。近年の代表作は『レッドクリフ  Part I』(08)、『レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―』(09)、『レイン・オブ・アサシン』(10)、『男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW』(10)など。

■製作:ホァン・ジーミン(黄志明)
台湾のベテランプロデューサー。ツァイ・ミンリャン監督作『河』(97)、『Hole』(98)やチェン・グオフー監督作『徴婚啓事(原題)』(98)など、台湾を代表する大監督とのタッグが多い。スー・チャオピン監督のホラー『シルク』(06)、ジェイ・チョウ監督作『言えない秘密』(07)などをプロデュースし、それぞれ台湾で大ヒットを記録。08年のウェイ・ダーション監督作『海角七号/君想う、国境の南』はメガヒットとなり、台湾映画の興収記録を塗り替えた。

■撮影監督:チン・ディンチャン(秦鼎昌)
1994年にキャリアをスタート。CMや低予算のインディペンデント映画から、『海角七号/君想う、国境の南』(08)、『聴説』(09)、『鶏排英雄(原題)』(11)などの台湾映画、及び韓国人監督クァク・ジェヨンの『最強☆彼女』(08)まで、幅広く活躍。『恋人(原題)』(05)でテッサロニキ国際映画祭最優秀撮影賞を受賞。『海角七号~』では台北映画祭最優秀撮影賞を受賞し、金馬奨最優秀撮影賞にもノミネートを果たす。本作は、『海角七号~』に続く、ウェイ監督作品への参加となる。

■プロダクションデザイン:種田陽平
日本映画美術の大御所。これまで、是枝裕和、三谷幸喜、岩井俊二、押井守などの作品に参加し、多くの名作で美術を担当してきた。『スワロウテイル』(96)、『不夜城 SLEEPLESS TOWN』(98)、『THE 有頂天ホテル』(05)、『フラガール』(06)、『ザ・マジックアワー』(08)、『悪人』(10)で日本アカデミー賞優秀美術賞を、『ヴィヨンの妻  ~桜桃とタンポポ~』(09)で同最優秀美術賞を受賞している。その独特なセンスは鬼才クエンティン・タランティーノ監督の支持を得て、美術監督として『キル・ビル』(03)、『キル・ビル Vol.2』(04)に参加。これ以降国際的な活躍を見せるようになる。台湾映画で美術を手掛けるのは、スー・チャオピン監督作『シルク』(06)に次いで2度目。本作では1930年代の霧社の町を見事に再現している。

■美術プロデューサー:赤塚佳仁
手掛けた作品に『ほとけ』(01)、『冷静と情熱のあいだ』(01)、『CASSHERN』(04)、『星になった少年 Shining Boy & Little Randy』(05)、『アマルフィ 女神の報酬』(09)、『GOEMON』(08)、『怪談』(07)がある。

■音楽:リッキー・ホー
ディック・グローブ・スクール・オブ・ミュージック卒業。中国語名は何国杰(ホー・グオジエ)。アメリカで映画音楽を学び、シンガポールで音楽プロデューサーとして活躍。多くの有名歌手に楽曲を提供するほか、映画音楽も手がける。代表作は『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー/スーシン』(97)、『天上の剣 The Legend of ZU』(01)。シンガポール映画『12Lotus』(08)では金馬奨オリジナル音楽賞にノミネート、『情熱のステップ』(08)でウエストハリウッド国際映画祭最優秀オリジナル音楽賞を受賞。その他の作品に『チャイナ・ドラゴン』(95)、『トレジャー・オブ・エンペラー  砂漠の秘宝』(09)などがある。

■アクション監督:ヤン・ギルヨン
韓国の有名アクション監督。青龍賞最優秀監督賞受賞歴のあるパク・チャヌク監督作『オールド・ボーイ』(03)や、『風のファイター』(04)、『グエムル-漢江の怪物-』(06)、そして台湾映画『モンガに散る』(10)に参加。アジア映画界でのアクション監督としての地位を確固たるものにしている。

■アクション監督:シム・ジェウォン
韓国の有名アクション監督。青龍賞最優秀監督賞受賞歴のあるパク・チャヌク監督作『オールド・ボーイ』(03)、ニウ・チェンザー監督の『モンガに散る』(10)に参加。

 

【監督インタビュー】
―――製作までの経緯を教えてください。

1999年に脚本を書き始めた時には、お金がないしすぐには撮れないと分かっていた。以来、脚本だけは書き続けながら基金など呼びかけたが、製作にかかるまでには至らなかったよ。250万台湾ドル(約700万円)で5分ほどのトレーラーを作り、1シーン撮ってはお金を集め、お金を集めては撮り……ということを繰り返していた。最終的には『海角七号~』がヒットしてその収益で作り始めることができた。

 

―――この映画を作ろうと思った理由は何ですか?

霧社事件を扱った漫画を読み、血が湧き上がるような気がした。これは絶対映画にしなくてはと脚本に取りかかったが、そこで台湾と日本の歴史に出会い、歴史の中に良い人と悪い人がいるのだろうかと、分からなくなってしまった。拍手喝采もできなければ涙を流すこともできず、自分がどこに位置するのか、どう描いていいか悩んだ。そして広い視野でこの霧社事件を捉えようと決めた。それは文化と信仰の衝突ということ。太陽(日章旗)と虹をそれぞれ信仰する者たちが山の中でぶつかったという描き方ならできると思った。実は恨みの原点を探ってみれば、そんなにたいしたことではないんだよね。むしろセデック族と日本人は「死」を恐れず、そこに精神性を求めているところなどが似ているのではないかと思う。セデック族にも武士道があった。首を狩るのも、恨みを解消する一つの儀式。解決することができないような問題がある時に首を狩るので、大きな意味があるんだ。

 

―――なぜセデック族は侵略してきた日本人をすぐに襲わず、30年以上も経ってから襲ったんでしょうか?

狩人は、襲う対象が警戒しているときは襲わず、安心したところを襲う。霧社事件が起きた1930年代は、霧社に観光客が来ていて警察も半分に減った時期。狩人からすると一番いい時期だったのではないだろうか。

 

―――本作を作るうえで最大の難関は何でしたか?

最も難しかったのは、近年の観客たちはどうやったらこの物語を理解し、受け入れてくれるのかということ。「この歴史を観客に向けてどうやって説明すればいいのだろう」と頭を悩ませた。

 

―――撮影中の一番の苦労は何でしたか?

セデック族の裸足。最初、裸足で撮影していたら怪我が多かった。それでサンダルを履いたり、走る場所を掃除してからやったがダメだった。ワンシーン撮っては役者は病院へ。300人の出演者で、怪我をしなかった人はいないよ。怪我をしていない人は仕事をしていない人(笑)。日本の美術スタッフはとても素晴らしい仕事をしてくれた。特に時代考証。霧社の日本人の街並みを再現するのは大変だったが、台湾の建築も理解したうえで作ってくれた。種田陽平さんの仕事ぶりには、台湾のスタッフも影響を受けていたね。日本人の俳優も、台湾人の中で現地の言葉を使って仕事をするのはチャレンジングなことだったと思う。

 

―――多くの評論家たちが本作の暴力描写について非難を浴びせていますが、そのような批評をどう思いますか?

もちろんこの作品は暴力的な映画だ。日本人に対して反乱を起こした民族の物語だからね。でも、どうしてみんなが暴力描写のみに注目するのか理解できないし、ほかの作品と比べられることも理解できない。もちろん僕は暴力描写のみをことさら強調したわけじゃないよ。

 

―――完成した映画を見たセデックの人たちの反応は?

みんなとても嬉しそうに映画を観ていた。最も印象的だったのは、彼らがセデック族の民族衣装を着て映画を観に来てくれたことだね。みんな満足していたよ。口々に「やっと私たちの物語、歴史、心情が理解された」と言っていた。

 

―――本作は276分という長編ですが、意図的に長くしたのですか?

撮影している時はアクションシーンをもう少し短くしようと思っていた。最初は全体で2時間半もいかないだろうと思っていたんだけど、アクションシーンを追加していったらとても長くなってしまったんだよ。もし3時間以内だったら、二部構成にはしなかっただろうね。いずれにしてもこの物語を描くうえで長くなるのはどうしようもないことだ。

 

 

■『セデック・バレ』2013年GW、渋谷ユーロスペース、吉祥寺バウスシアターほか全国順次ロードショー
公式HP:http://www.u-picc.com/seediqbale/

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