主夫の「静かな勝利」

投稿日: 2016年07月26日 17:00 JST

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「主夫頑張んなきゃ」と張り切るときと、「ああ、もうだめだ逃げ出したい」と思うときが交互に押し寄せてきます。これはきっと主婦の皆さんも一緒でしょうね。しかし、主夫に休みはないわけで、苦しかろうが、風邪だろうが、入院するまでは料理と家事はやり続けないとならないわけです。

 

でも、人間ですからね、どこかで息抜きしないとやってられません。私の場合、趣味がないのが大きな欠点。お酒は好きですが、大勢でわいわいやるのが苦手、加えて家好き。家飲みですんでしまいますし、飲む量もワイン3杯程度ですから、息抜きにはなりません。スポーツも嫌いですし、ギターを弾きますがこれ仕事ですからね(笑)、やはり息抜きとは言い難く……。恋愛はもうこりごりなので(笑)、なかなか女性を口説く勇気が湧きません。

 

それに今は息子が大事なので、あ、そういう意味じゃ、「趣味は息子の成長を見つめること」でしょうか。離婚後、どんどん成長していく息子を見ていると「幸せだな」と思うことがままあるんです。息子を育てるのがある意味、趣味といいますか、楽しみでもあるわけでして、これ、息抜きとは言わないわけですけど、でも、強いて挙げるならば、子供が育っていく過程こそが、私の人生の励みであるわけです。皆さんも一緒じゃないでしょうか?

 

話は戻りますが、じゃあ、主夫頑張るしかないわけです(笑)。想像ですが、ほとんどの主婦の皆さんにとって、いちばんの息抜きはお子さんと過ごす時間なんじゃないでしょうか? 私は今、恋愛とか本当に考えられないです。恋愛に走れる人を羨ましいとも思わない。いえ、負け惜しみではありませんよ。人生には「静かな勝利」というものがあるんです。

 

ばりばりの男には理解出来ないことかもしれませんが、少しずつ子供が成長していく過程の中に、その幸福はあります。たとえば、買ったばかりなのに、息子がいきなり大きくなって、履けなくなったスニーカー。やれやれ、と思いながらも、よく背が伸びてるな、と思えばそれすら幸せの要素になる。学校から帰って来る息子のためにおやつを作っていますが、大変なんですが、これまた嬉しいわけです。息子が喜ぶ姿が目に浮かぶからです。これが「静かな勝利」なのです。

 

さて、今日はおやつに最適な一品をご紹介します。じゃがいもの超簡単オーブン焼きです。マルセイユのおばあちゃんから教えてもらった超絶簡単レシピ。肉料理、魚料理の付け合わせに、お子さんのおやつにどうぞ。

 

材料:じゃがいも。ソース:クレームフレッシュ(サワークリームで代用可)大さじ3。シブレット、エシャロット、パセリなどのみじん切り適量。ゲランド塩(岩塩)、胡椒少々。オリーブオイル少々。にんにくパウダー少々。

 

じゃがいもを平たくカットし、予め余熱で温めていた200度のオーブンに入れて30分程度、不思議なことに切断面がふっくらと膨れあがりますので、いい色になったら完成。

 

ね、簡単でしょ? 岩塩を振っても美味しいですが、フランスではクレームフレッシュソースをかけて食べます。先のソース材料をすべて混ぜ合わせるだけ、これも簡単。ふっくらじゃがいもにかけて食べます。美味しいですよ。お子さんのおやつに最高です。うちの子は大好きです。北海道のじゃがバターみたいな感じのおやつです。お父さんはビール。お母さんはスパークリングワインでどうぞ!

 

家族の幸せにボナペティ!

 

エッセイで紹介されたレシピは、
辻仁成 子連れロッカー「希望回復大作戦」ムスコ飯<レシピ>で公開中!

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辻 仁成

作家。東京都生まれ。'89年「ピアニシモ」ですばる文学賞、'97年「海峡の光」で芥川賞、'99年「白仏」で、仏フェミナ賞・外国小説賞を受賞。映画監督、演出家としても活躍。現在はシングルファザー、パリで息子と2人暮らし。
 
DESIGNSTORIES『JINSEI STORIES』
http://www.designstoriesinc.com/jinsei/

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