日本一陽気なお祭り?「お笑い神事」でハッピー年納め

投稿日: 2017年12月27日 17:00 JST

「あっはっはー!!!」

神社に笑い声が響き渡る。

笑って災いを払う世にも明るい「お笑い神事」なる行事があると聞いて、大阪の枚岡(ひらおか)神社まで行ってきた。

 

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人間は、広い世界のほんの一部で生きている。
全てを知ることはできない。
世界のどこかには、自分の知らない何かを熱狂的に愛してる人がいる。研究する人がいる。
そんな人が集まると、小さなブームになる。
誰かの世界を、少しだけ覗いてみちゃおう。
それが「うさこの覗いた世界」なのだ……!

 

枚岡神社は、初代神武天皇が即位する3年前に建てられたといわれるほどの歴史を持つ神社だ。

日本神話にも登場する「天児屋根命(あめのこやねのみこと)」が、2700年近くもの間大阪の地を守り続けている。

そこで毎年12月後半に行われているのが「注連縄掛(しめかけ)神事」。またの名を「お笑い神事」と言う。

約4,000人が集まる大祭に、わたしも参加した。

 

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枚岡駅を出てすぐのところに枚岡神社はある。

鳥居をくぐるとちんどん屋や屋台で既に大賑わいの模様。

神社というと厳かなイメージがあるが、「お笑い神事」はとにかく盛り上がっていた。

 

わたしはひとまず寒い体を温めるために、お笑い神事にあやかった「笑福汁」を戴く。

 

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地域で育てられた無農薬のお野菜がたっぷりのお雑煮は、体の芯まで温めてくれた。

そうこうしている内に、境内が人でいっぱいになる。

神事が始まる10時が近づいているのだ。

 

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そこらかしこに「笑」の字。みな「笑福守」を手にしている。

 

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この守りを神事の際に高く掲げることで、笑いのパワーがお守りに籠るらしい。

 

10時になると静かに神事は始まった。

 

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まずはお祓いの儀。

参拝客もみな頭を下げ、静かに黙祷。

そして10分ほど儀式を行った頃、「宮司があっはっはー!と笑いますので、皆様も続いてあっはっはーとお笑いください」とのアナウンスが流れた。

 

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宮司が注連縄の前まで進み行き、静まり返る中で「あっはっはー!」と大きな声をあげる。

さらに4,000人が「あっはっはー!」と続いた。

 

「あっはっはー!」

「あっはっはー!」

 

あっはっはーの応酬が3度。あとは20分各自で笑う。

 

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5分ごとに太鼓が鳴り響く以外は自由。

 

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ただひたすらに、「あっはっは!あっはっは!」と笑い続けるのだ。

 

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宮司も、巫女も、参拝客も、外国人観光客も、一緒になって笑う。

「一体何をしているんだ」と思うのは最初だけ。

みんなが笑うおかしな空間では、恥ずかしいことなんて何もない。

 

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よく分からないまま隣の全く知らない人と写真を撮ったり、「あっはっはー!ハイ!」と新しいリズムを刻んでみたり、ダンスをつけてみたり、とにかく笑いの渦に飲まれ続けているとあっという間に最後の太鼓が鳴った。

心は達成感で満ち溢れ、どこからともなく拍手が巻き起こる。

20分なんて笑えるはずがない。わたしも参加するまではそう思っていました。

だが、笑っていれば20分なんてすぐだ。

中には本気を出しすぎて汗をダラダラ流すおばちゃんもいた。

 

一見クレイジーに見えるが、新しく掛け変えられた注連縄を通して笑うことによって福を招き、新年の開運を願う神話になぞられた由緒正しいお祭りで、市の無形文化財にも指定されている。

かつては30人くらいで3回ほど笑うだけだったが、「もったいないから一般参加型にしよう」という宮司の発想からみんなで笑い続けるものになり、数千人が訪れる大きなお祭りになっていったそうだ。

 

笑うと人は免疫力がついて病気になりにくくなると言われているほど偉大な行為だ。

「赤ちゃんの頃は笑えと言われんでも笑ってる。あれを神笑いと言うんです。でも、大人になると1年間笑わない人もいるでしょ。この機会に笑ってください。無心に笑うと、心の岩戸が開かれるんです」

確かに笑っている時には、知らない人とも友達かのように手を取り合えた。

「腹の底から笑い合ったら、実は神様仏様の力をいただいているんだと気付くはずです」

これは歴とした「神事」なのである。

 

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笑っている巫女さんたちも特徴的だった。

枚岡神社では毎月のように「巫女体験」が開かれている。

これまで小学生から95歳まで、650名もの女性が参加した巫女体験でも「笑いの実践」が行われるのだ。

初級・中級・上級とレベルが上がるごとに笑う分数も増えていくらしい。

通りで、彼女たちの楽しそうな顔を見ているだけでこちらも楽しい気分になった。

ひとりの巫女さんに話を聞いてみると、「どんなやろと思っていってみたらすごく楽しくて。このお祭りも楽しくて大好きなんです」と語った。

笑顔は伝播する。

笑うことが自然になれば、人に笑顔を与えることも容易になっていく。

このパワーなら世界も平和になるのでは?そんなことを考えずにはいられなかった。

 

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神事が終わってからも「大笑い競べ」「笑福演芸会」などが開催され、一日中枚岡神社では笑いが尽きない。

笑いのパワーでよい新年を迎える、とてもハッピーな年納めを体験した。

 

 

『枚岡神社』

http://www.hiraoka-jinja.org/

大阪府東大阪市出雲井町7番16号

TEL: 072-981-4177

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米原千賀子

ライター兼イラストレーター。へっぽこな見た目とは裏腹にシビれる鋭いツッコミで世の中を分析する。人呼んでうさこ。常に今日の夜ごはんのことを考えている食いしん坊健康オタクな一面も。webマガジンNeoLなどで連載中。

公式サイト
https://4bunno1.wordpress.com/
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