連載第22回 ユアサとニューヨークの女性たちのバレンタイン大作戦!

投稿日: 2014年02月11日 00:00 JST

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連載第22回 ユアサとニューヨークの女性たちのバレンタイン大作戦!

ニューヨーク、ロックフェラー・センターの前に立つと、いまもふと思い出します。
ある年のバレンタインデー直前の週末、昼下がり、親友のアメリカ人美女検事とユアサが並んで歩いていた時のことでした。
二人とも独身でしたが、はるか年下の彼女が、結婚してニューヨークから遠く離れた土地で暮らしたいと、突然つぶやくように話しました。
誰との結婚? ユアサは、驚いて彼女の瞳を見つめました。

 

結果として、ユアサの国際弁護士としての壮烈なビッグビジネスの毎日や、彼女自身もおとり捜査の指揮を執る若い検事としての活躍が重なり、彼女の望んだ結婚に至ることのないまま、二人の関係は2年の後、自然消滅したのでした。
今日まで58年間、法的にも事実上も独身のユアサですが、この時ひょっとしてバレンタインのチャンスをつかんで結婚していたら、そして美女検事の希望通りに、ニューヨークからは遠隔の地に居を構えていれば、今とはかなり違った人生を送っていたかもしれません。

 

実は、このバレンタイン・エピソードは十数年前の出来事です。
ところが、先日、ユアサがアメリカ人の弁護士仲間とロックフェラー・センターの近くで立ち話をしていると、「タカシ!」と、名前を呼ばれました。
聞き覚えのある声の主は、なんとあの美女検事の母親でした。十数年振りの再会にもかかわらず、ユアサをはっきり覚えてくれていたことに深く感動しました。
母親はゆっくりと語り始めました。ユアサの別れた美女検事は、この十数年の間にアメリカ人男性と出会い、結婚し、ニューヨークからはずっと離れた街に暮らしていること。さらに子どもが3人もいることなどなど。初めて知る彼女のその後の変転に、ユアサは驚きつつもその幸せを心から喜びました。

 

愛とは決して後悔しないことである、とはニューヨークでいまもよくいわれます。
あのバレンタインの美女検事との思い出で足りないものは何だったのか? ユアサはてっきり時間だと思っていましたが、違っていたようです。
足りなかったのは、チョコだったのです。
バレンタインのチョコには、どんな大金でも生み出せない不思議なオーラがあることに、最近ユアサは思い至りました。チョコが生む恋愛には持続力があるというのが、アメリカ社会の見識のひとつだったのです。

 

かつて、オバマ大統領は学生時代のアルバイト先の法律事務所で、3年目の若き腕利き弁護士であるミシェル夫人に指導を受け、二人はすぐに恋に落ちました。初キッスはデートでアイスを食べた時で、後にオバマは「(キスは)チョコの味がした」と語っています。
チョコ味の効果は絶大です。
オバマが大学を卒業し、弁護士となり、貧しさに苦しむ人々を救うために人生を捧げて草の根活動に身を投じるやいなや、ミシェル夫人も行動を共にしたのです。
アメリカは日本では考えられない規模の「訴訟社会」で、「弁護士たちがコントロールする社会」であると言われています。ユアサの弁護士仲間のひとりであるエネルギー業界関係で仕事するアメリカ人訴訟弁護士が「1人の取り分としておよそ3兆円の弁護士報酬額を獲得した」と話してくれたことがあります。その規模までは到達しないまでも、当時毎年1000億円単位の総年収を手堅く生むといわれたアメリカ中部の法律事務所の経営陣に参加するチャンスを、強く望まれたにもかかわらずあっさりと投げ捨て、ミシェル夫人はオバマとの高潔なる理想の道を選んだのでした。
「チョコ縁は兆円を遥かに超える価値がある」と、ユアサは分析します。

 

さて、アメリカではバレンタインデーに男性から女性にギフトを贈るのが通例ですが、それ以前にしばしば伏線というべき準備期間があるようです。それは年初の1月から何気なく始まっています。
スポーツの三段跳びにたとえるならば、年初から直前までが女性からの伏線の「ホップ!ステップ!」で、バレンタインデー当日の男性からのプロポーズで一気に結婚への「ジャンプ!」というのが、多くのニューヨーク女性のバレンタイン大作戦の概要です。

 

先月のヨーロッパ出張で一緒だったフランス人美女弁護士は、ユアサにとても素敵なバレンタイン・チョコをプレゼントしてくれました。シカゴ、ニューヨーク、ビバリーヒルズなど全米にショップがある名店「ヴォージュ・オー・ショコラ」(Vosges Haut-Chocolat)の一品でした。
知的な美人オーナーであり、天才ショコラティエであるカトリーナ・マルコフ(Katrina Markoff)が、フランス菓子とグローバルな味覚を独創的なアンサンブルで調和させ、幅広く多彩に提供していることで、いまニューヨーク女性の間で超トレンディなバレンタイン・チョコとして知られます。フランス美女からもらったチョコケースには、味わい深いトリュフと滋養になるベーコンが取り合わせてあり、ロマンティックな甘さとベーコンのしょっぱさも利いたコレクションはまさにパーティ・タイムという感じで心から楽しめました。

 

人気アニメ『ポパイ』のホウレン草に+αの効果があるように、バレンタイン・チョコも他の特別な味覚と組み合わせて贈るのが、ニューヨーク女性の最新バレンタイン大作戦の特徴のようです。
野球でもバットを振り抜くことが大切なように、プロポーズの先にある結婚までを見通した、(結婚後の充実した食生活を連想させる)思いやりあるチョコをプレゼントするからこそ、この人こそ運命の女性だとニューヨークの独身男性が確信するのではないでしょうか、とユアサ推理分析。

 

では、料理上手と料理下手な女性が競い合ったら、常に後者が前者より不利かというと、ニューヨーク女性のバレンタイン大作戦はそう単純ではありません。
ユアサは先週、料理学校での手作りチョコの授業に、親友美女2人が作るバレンタイン・チョコの試食者兼採点者として招かれました。
テーブルに運ばれてきたチョコを口の周りを汚しながらあっという間に完食しましたが、それらはスタミナがつくアーモンド味やコーヒー味で、ユアサが大好きなラズベリーなど多くの果物をからませており、どれも手の込んだ傑作でした。上手とか下手ではなく、3時間は冷やしてくれただろうクールなチョコが各層に染み込んだおいしさにユアサのハートは揺さぶられ、「モア・ザン・パーフェクト!」(超満点という意味)との批評を、料理学校のペーパーに3枚ずつ長い文章で2人分手書きしました。

 

蛇足ですが、クッキングスクール内で調理をひとりで待つ間、独身ユアサ自身は、まるで結婚5年目の夫婦のごとき、経験したことがない不思議な落ち着き感を味わうことができ、招待してくれた二人の美女に深く感謝の念を伝えました。

 

試食が無事に終わり、料理教室を出ると雪でした。
すると、2人の美女が「タカシ!これ!」と、3人おそろいのサングラスをプレゼントしてくれました。Shwood(発音はシュウッド)という木製枠のファッショナブルさがニューヨーカーにウケている名店のものです。
チョコであれだけ攻めておいて、最新サングラスのプレゼントという揺り戻しの大技に、ユアサは雪の中で二人を心からハグしました。
先を見通すパワーのあるニューヨーク女性たちの、先が見えないからこそ面白いと思うウォール街のユアサを巻き込んでのバレンタイン大作戦はまだまだこの先も続くようです。

 

(了)

 

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