心筋梗塞とがんのリスク減らす女性の「男性ホルモン」

投稿日: 2014年09月15日 06:00 JST

女性の健康をつかさどるホルモンといえば、まず「女性ホルモン」だ。しかし、男性ホルモンもまた、女性の健康に大きく関わっているという。順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生は言う。

 

「男性ホルモン=テストステロンは、筋肉の発達や体毛を濃くする働きがあり、“男らしさ”を作るホルモンだと言われてきました。性衝動とも関連し、分泌が盛んなほど“肉食系”になるという考察も。男性は20〜30代で分泌のピークを迎えますが、実は女性にも分泌しており、その量は女性ホルモンの10倍にも及びます。そして、このテストステロンが女性の心身にも大切な働きをしていることがわかってきています」

 

順天堂大学の堀江重郎先生によると、テストステロンの分泌が高いと、心筋梗塞のリスクが半減。がんで死亡するリスクも3割減るという。

 

「これは、テストステロンが血管を拡張し、血流をよくしているのだと私は考えます。これによって血栓ができにくくなるほか、免疫力が上がったりするのでしょう。精神面にも影響し、競争心や好奇心が旺盛に。心身ともにパワフルにしてくれるホルモンなのです」

 

男性は加齢とともにテストステロンが減少するのに対し、女性は更年期以降も減少しないか、むしろその働きが活発になるそう。

 

「65歳を境に、男性よりもテストステロン濃度の高い女性がいるそうです。年を重ねると女性のほうが元気に見えることと、関係しているのかもしれません。長寿との関連についても研究は続いているので、今後も注目したいところです」

 

そんなテストステロンの分泌を盛んにするためには、質のよい睡眠と食事が必要。いずれも自律神経の働きを活性化するため、血管の収縮と拡張もスムーズにおこなわれるようになり、血流改善にもうってつけだという。

 

「食事のなかでは、ねぎなどに含まれる含硫アミノ酸をタンパク質と一緒に取ると、相乗効果を発揮。カキなどに含まれる亜鉛も、テストステロンの働きを増強します。さらに、ワクワクしたり、勝負に勝ったときも分泌は促進。応援団にまわるだけでも同様の効果が得られるので、スポーツ観戦で手に汗を握りながら、ねぎとお肉をめしあがれば万全です(笑)」

 

ちなみに、手の人差し指より薬指が長い人が、「テストステロン優位型」だそうだ。

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